4月23日に UK Emergency Alertのテストが実施される、と英国民に報道があったらしい。ほう・・・
日本では既に実施しているJアラートの英国版みたいなもんだ。
ニュースによると、「米国、カナダ、オランダ、日本で既に導入されているスキームをモデルに作られた新しい警告システムを構築、緊急時にはメッセージが携帯に届く」らしい。
それのテストが4月23日の3時、英国一斉に実施される。(正確には、された、だけれど。)
英・首相からのメッセージは「日曜日の 15時に緊急警報を発信します。携帯電話の画面にメッセージが表示され、音と振動が最大 10 秒間鳴ります。メッセージを受け取っても何もする必要はありません。」
テスト発信をするので、何もしなくていいよ、って言うのを首相がわざわざ国民に向けてメッセージを送ったらしい。なかなか大がかりやん。
日本のJ-アラートが発信された時は、日本にはいなかったので、よく知らないけれど、似たような感じなのかな?
お国柄の違いで、ちょっとびっくりしたのが、欧州は、個人情報とかプライバシーに関して、めちゃ詳しく報道していた点。
日本でJ-アラートが実施された時の反応は、どちらかというと「届かなかったら?」とか「鳴った時どうすれば良いの?」とか「ミサイルは間にあうの?」(そう、あの時は北朝鮮からのミサイル攻撃がメインだったような・・・)とか、そんな声が多かった気がする。
それから時々地震とかでも鳴っているのかな?
日本は地震が多いからなあ・・・
ともかく、日本のJアラートの説明をチェックすると、とても丁寧に、どういう時に発信され、どういう経路で、どんな音、どんな案内が流れる、とプロセスに関して事細かく説明されている。
でも、英国デイリーメールは、「日曜日の午後3時に、国全体を恐怖に陥れるのが良い考えだ、何て誰が思った?」みたいに辛辣なコメントが・・・笑。
一般的にはあまり良い印象はなかったみたいだ。
後は、運転中の人は、テストの発信を受領しても携帯電話を手に取らないように警告され、アラートを受け取りたくない人は、デバイスの設定で携帯電話をオフにする様に推奨されていた。
ロンドンの劇場や映画館では、公演中にアラームが鳴らないように、その時間は携帯の電源を切るようにメッセージが流れたらしい。
日本は、どんな音、どんな音声、どういう経路で、どういうプロセスで、と事細かい説明で、欧州メディアは、プライバシーは完璧に保護されている旨にも言及していた。それにテスト発信が迷惑なら切ってね、という感じだ。プライバシーの観点は日本メディアではあまり見なかった様に思う。
日本だと、こういう「お達し」的な案内に対して、とても素直に受け入れる下地が出来ている気がする。欧州は「絶対文句がでる」事を想定し(笑)、それに対処する説明を丁寧に考えている気がする。
と何となく、同じ様なシステムが導入されても、報道の仕方、説明の仕方が違うな、って思った。