信号無視する親切?

ベルギーについて

ブラッセル内には、ボタン式信号機がかなりある。

あの、横断したい時にボタンを押すと、そのタイミングで信号が青になって渡れるようになる、あの信号だ。
ボタン式信号機になっている、という事は、普段はそれ程横断する人がいるわけではないが、信号がないと横断するのにやや大変なくらいの車の量がある場合とか、もしくは道幅が広く渡り切る前に車が来てしまうかもしれない様なケースを想定して作られている信号機だ。

それにしても最近は信号機が増えた・・・
昔は、ズドーンと一本道、ここぞとばかりスピードを出していた車の群れも、今や200m毎くらいにストップさせられるようになった。ともかく交通事故死0を目指すブラッセル・シティとしては、当然の政策だろう。何と言っても、皆さんご存じだと思うけれど、ブラッセル市内は車の速度30km制限なんだし・・・(笑)

この市内30㎞政策も、最初はぎょっとしたけれど、慣れるとそれほど苦ではなくなってくる。慣れとは恐ろしいものだ(笑)。だって市外へつながる高速道路に入ると90㎞以上出せるし、その間の道は50㎞制限でやや緩め。あと経験とWazeのお陰?で、どこにレーダーがあるか、とかどこに移動式ネズミ捕りがあるか、も把握できるようになってきていて、その場合だけ30㎞に落とせばいい訳で(笑よくない!)、周りの車に歩調を合わせていれば、そこそこ快適な運転ができる。

それでも車で移動していると、信号機の多さにはちょっと辟易させられる。
こんなにしょっちゅう止められていては、逆に二酸化炭素の排出量が増えるんじゃない?
といらぬ心配をしてしまう。

この押しボタン式の信号機も最近増えて来た印象がある。
こちらの方が100%止まらないといけない、という訳ではないので、政府も少し考えてくれている。
ところで、どうでしょう?皆さんこのボタンを押して渡りますか?

特に土日とかだと、車の流れはガラガラ。でもどこかのおばあさんとかが律儀に信号機のボタンを押して、渡ろうとしたら、車がガラガラなので、信号機が青になるのを待たず渡ってしまう。
信号機が青になった時点では、もう渡り切ってしまっている。
でも、車の方から見ると、誰もいない週末のガラガラの中の押しボタン式信号機が赤になっているので待たないといけない。

じゃあ何で押したん?

この押しボタン式の信号機、多分無意識に押しちゃうんだろうな。
このボタン式信号機。ボタンを押して青になったら渡ろう!って思うのが正しい選択、って思ってたけれど、車の流れがそれほど多くない場合は、ボタンを押さずに信号機が赤でもスッと渡ってあげるのが車を運転している人達にとったら親切かも?って最近思い直してる。ベルギー人っぽくなってきたのかもしれない(笑)

そうそう、話は飛ぶけれど、ベルギーではなぜかびっくりするくらい、信号機が故障する(笑)それも故障してから3日くらい治らない事もよくある。日本だったら考えられないと思う。故障してもせいぜい1-2時間で修理の人がきそうだ。

ベルギーを侮ってはいけない。延々と3日くらい信号が故障しても全然問題なく、何となくうまく流れていけるのがベルギー流。適当な所で進んでいって、いい加減な所で止まって反対側を入れてあげて、って言うこのアウンの呼吸が上手い。特に事故もなく(普段よりスムーズなくらい?)信号機の壊れた交差点を車が進んでいく。逆に信号が元通りになった時、(あらあ、あれ程スムーズに進んでいたのに・・)と、ちょっとがっかりしている自分がいたりして、自分ながらにびっくりするくらいだ。

ちなみに信号機の「青」も仏語、英語に訳す時は必ず「緑」って訳さないと伝わらない。
そりゃそうやろー。緑やもん(笑)
Green lightって言うと、OK, やっていいよ、っていう意味だ。
日本語の「青」って言う言い方、何だか昔日本に信号機が導入された頃の名残らしいけれど、不思議だよね。娘ちゃんに説明する時も苦労した☺

という事で、散歩時の押しボタン式の信号機はほぼ押さず、信号は赤もまま、ベルギー流、車の流れを見ながらサクっと渡っています(笑)
私たちって親切じゃない❓☺

 

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