子供だけの登下校が虐待って記事を読んで・・

その他

昨日、欧州だと小学校の間は親御さんの送り迎えが普通、って書いていて、ふと娘ちゃん達が小さかった頃の事件?を思い出した。

日本ではあまり見かけないかも・・
そう、「kiss and ride(キス・アンド・ライド)」の看板。 こっちだと、めっちゃたくさん、あちこちで見かける。 ブリュッセルで一番見るのは、やっぱり学校の近辺だろう。 ほぼどこの学校の前もこの看板があると思う。 10年...

通常は親御さんが送り迎えするのがスタンダードなんだけれど、色々例外もあって、小学校の4年生くらいになるとRangという子供たちだけでも帰って良いシステムがあって、自分たちだけで帰ってもよくなる。ちょっとランクが上がる感じだ笑。
Rangに登録しておくと、学校の近所に住んでいる子供たちが列になって?一緒に帰っても良いってことかな?。だいたい高学年の子が低学年の子供(一般的には妹さんとか弟君)を連れて帰る感じだ。
これも学校の立地場所によって違いはあると思うけれど、私の娘ちゃん達の学校はやっていた。
でも、残念な事に私の所はバス通勤だったので、ここには登録できず、娘ちゃん達はお友達同士で帰るお友達をちょとうらやましそうに見ていた。

私の所はお姉ちゃんが中学に入った時に、お姉ちゃんに妹ちゃんのピックアップにお願いしていた(笑)。これもOKだったな。

お迎えの人はリストがあって、そのリストに名前を載せておかないと子供を引き渡しの時に問題が起こるので気を付けないといけない。
ちょうど、娘ちゃんが小学校くらいの時にベルギーで悲惨な幼児誘拐事件がおき、かわいそうな誘拐された女児二人は地下室に閉じ込められ、ひどい扱いを受け最後は餓死した。
それも事件はブリュッセルで起きたので、当時はセンセーショナルな事件として毎日ニュースになっていたし、お母さんたちは戦々恐々としていて、この引き渡しのルールもかなり厳しくなっていた。

通常、主人が子供たちをピックアップしてくれていたんだけれど、いつだったか私も有休がとれて、子供たちをピックアップに行こう、って二人で行って、「久しぶりだから私が行ってくるわ♡」って午後4時頃、まだ日の高い学校の門をくぐった。

何となくこんな時間に学校に来れるなんてちょっとウキウキ♡

ギャルドリーのお姉さんに手を振る。
運動場で娘ちゃんが遊んでいるのが見え、うれしそうに「あ、ママ~!」
で、連れて帰ろうとしたら、お姉さんに止められた。
「えーっと、お名前は?」
「あの、母です。」
「あ、ごめんなさい、名前が登録されてないんですけど」

あ、確かに。主人とお姉ちゃん(笑)しか登録してなかった。
「はい、いえ、母なんですけれど・・・」
「でも規則なので。」

見てー、滑り台の所で手を振ってるやん!
でも、ガンとして受け付けてくれなかった。確かにギャルドリーのお姉さんには、判断する権限がないんだろうな・・・

仕方ないので車で待っている主人を呼んで、娘ちゃんをピックアップしてもらった😢
情けない(涙)・・
これは時期的にも悪かったと思う。普段はそれ程厳しくないと思うんだけれど。

という事で、子供たちの送迎はごくごく普通の事なので、職場の旦那様たちも全然普通に「今からキッズのピックがあるからー」って出ていくし、奥様の出張も普通にあるので、その時は誰かにお願いしているし、会社も長期労働を強制しない。

困った時はおじいちゃんおばあちゃんに限らず、名付け親制度があって、子供たちは別に存在する名付け親たちにも甘やかされていて(笑)、その名付け親が助けてくれたりする。
もちろん、ママ友が助けてくれたり、おじやおばまで登場することもある。
ベビーシッターさんもいるしオペーもいるし、そこそこ困難な状況を切り抜ける手段はある。

そう、ちょっと前だったか、日本のどこかの県の自民党県議さんかが、これに似た制度を導入しようとして猛反対にあってたよね。子供たちだけで登下校、お留守番させては虐待とみなす、みたいな規則。

きっと欧州では一般的になっている子供の送迎システムを入れようとしたのかもしれないけれど、土壌が違う。欧州はいろんなものが既に根付いていて、そこから派生した一つのシステムに過ぎないんだけれど、その表面的な現象だけを見て、それだけを導入しようとするのは間違ってると思う。

子供を見るのはお母さん一人?そりゃあ無理だと思う。
会社でも、日本の会社は拘束時間が長いし、男性が子供の世話をすることを良しとしない風習がある。欧州にいると評価されるのはアウトプットであって時間ではない、という意識の方が強い気がする。アウトプットさえ出せれば働く時間は問題ではない。
が、日本だと長時間働いている人の方が評価される傾向にあるので、早く帰ることに罪悪感を感じさせてしまうと思う。

そんな中、旦那様が子供の送迎に4時半くらい毎日会社を出ていくことができるのだろうか?たまにはいるかもしれないけれど、それが普通、と容認されるだろうか?
そう考えると、日本でマインドセットして、この地盤を整えるまでに時間がかかるかも、って思ってしまう。

旦那さんもちゃんと半分は負担できて、会社もそれを容認する仕組みがあって、シッターさんやオペーが簡単で安価に契約ができて、名付け親や兄弟が山ほどいて、初めて成り立つ。それをお母さん一人の肩に載せることを前提にした規則を作ろうとしたことが勉強不足だと思う。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルギー情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ
にほんブログ村

ブリュッセルからボンジュール - にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました