夏季休暇 congés annuels

ベルギーについて

学校が夏休みに入って、私たちのやっている空手道場も7月8月はお休みになった。
その間は夕方の時間に余裕ができる。

夕方に行きたい、と思っていたのが、いつもギリギリで駆け込んでいた青空市
毎週火曜日に家の近所で小さいながらも、地域で取れたお野菜、果物とか鶏とかを売りに来ていて、そこのお野菜が新鮮で美味い。

最近この青空市にハマっていて、空手のコースが終わって夕方の7時過ぎ頃、ギリギリで買いに走っていた。
なぜかお野菜を売っている屋台は、夕方7時に店じまいを始めるのだ。
だからギリギリになると店員さんがもうお野菜や果物を片づけ始めていて、その中でちょっと恐縮しながら、野菜を買っていた。

今年はスイカが甘くて美味しい。売れ行きもいいので、いつも行く時間には残っていたり、いなかったりする。笑)

こっちのスイカって日本のスイカに比べると倍くらいデカい笑)


まん丸ではなく、少し楕円形だ。直径が5-60㎝くらいありそうな大きさだ。
だいたい1/4くらいに切って売っている。
今年は暑いし、スイカも美味しい。
よし、スイカ、買うぞ~!!

きゅうりも普通のバカでかいきゅうりだけでなく、日本のきゅうりに近い小さいきゅうりも売っている。これも味がきゅうりで?美味い。
果物もぷりぷりで、間違いない。

ともかく美味しいお野菜は食事を楽しくしてくれる。

それにグリルしたてのチキンを売っている長い車の屋台が来る。
ここのチキンも美味しい。
ベルギー人はチキンが好きだ笑。いつもここの屋台は行列ができている。

あと、生パスタのお店、イタリア料理の総菜のお店、中華のテイクアウトのお店、モロッコ系のオリーブやタコを売っているお店、等など普段スーパーでは買えない食材と出会える。毎週だいたい同じ顔ぶれが揃う。
時々、いつもいなけれど、本とか服とか、アクセサリーという一過性のお店が来る事もある。

これで思う存分行けるようになる♪って楽しみにしていた。

で、7月の1週目、2週目は思うようにゆっくり買い物ができた。
美味しいスイカも一度は買えた。(翌週は寒かったので欲しくなかった)

ところが、第3週に入ったら、かなりの屋台の皆さんが「夏季休暇」に入られて、休みになった。

え~~!!

休み、というと青空市なので、屋台が来ない。
つまり、私がせっかく休みで時間の余裕ができたのに、買いに行くお店も休みで来ていない、という事だ。

いつもの通りに行くと、屋台がいないのでガラっとした感じ。
でも来ている所は来ているので、ポツポツ建っている。何だか寂しい・・・

普通のお店屋さんだと、お休みになるとシャッターを下ろすけれど、そこにお店は存在するわけで、暗い雰囲気にはなるけれど、無くなったりはしない。
この歯抜け状態?はまた違った趣だ。

そう、欧州だと普通にお店屋さんはだいたい1か月の夏季休暇を取ってお店を閉める。
いつも買いに行っている「パン屋さん」「肉屋さん」は大体毎年1か月はそこで買えなくなる。

勤勉な日本人からすると一か月も休んじゃうと、生活できなくならない?とか、儲け時なのになぜ休むの?とか、疑問が出ると思うけれど、このConge Annuel(夏季休暇)は政府からの補償が出る。100%ではないけれど、ある程度はカバーしてくれるし、みんなこの休暇のために1年間働いている、と言っても過言ではないくらい、遊ぶために働く、という意識が強いと思う。

その間お客さん達は、「いつも行っていないけれど、そこそこ近い」(笑)所を開拓したり、面倒なので、スーパーで済ませたり、って事になる。

でもやっぱり新鮮な焼き立てパンは美味しいし、肉屋さんのハムやチーズはスーパーのパッケージになったのより本物の味がする。みんな地域のお店が好きだ。

だから、お店にシャッターが下りて「夏季休暇のため7月15日から8月15日まではお休みです」みたいな貼り紙がされているのを見ながら、不便さの文句ひとつも言わず笑)再開の日を楽しみに待つ。

ベルギー人にとっては夏季休暇を取る事は大切な事。年間の計画に既に組み込まれている。毎年、夏季休暇で休むってわかっているけれど、欲しい時に買えないって場合は「何で休んでるん?!」って思ってしまう。

それに、青空市で「休み」ってある?
(まだ文句を言いたい?)

結局、青空市のお店の人も夏季休暇を終えて出そろった頃には、私たちもまた空手の教室が始まり、いつもの様に7時過ぎ頃駆け込んで買うことになりそうだ・・・がっかり😞

 

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