クリスマス、といえばどこの国にもある定番のケーキ🍰♪
色々違っていて面白い。
フランス、ベルギーだとブッシュ・ド・ノエルが定番。
あの、切り株の形をしたケーキだ。
今の時期ならどこのパン屋さん、ケーキ屋さん、スーパーでも大量に販売している。
どれもデコレーションに工夫がこなされ、見ていても楽しい。
イタリアのパントーネ。
これも最近、スーパーでよく見かける。
会社でも誰かがもってきてたり、仕入れ先屋さんから頂いたりする。
ちょっとパサパサしたパンとスポンジの間くらいの生地で、ふわふわした中にレーズンが入っているバージョンもある。きっと長く持たせてゆっくり食べるんだと思う。甘さ控えめで、意外と食べだすとやめられない系のケーキというかパン?ブリオッシュみたいな食感だ。
イギリスのクリスマスプディング。
これは、ベルギーではあまり見かけないけれど、パン屋さんで時々販売している。
何と言っても、私の大好きなアガサクリスティ―の小説でたしかクリスマスプディングの冒険、というのがあったと思う。そう、クリスマスプディングは数日かけてゆっくり洋酒をしみ込ませて作る。そのクリスマスプディングの中にルビーを隠したのでは?という謎解きだったような、そんな話だ。(いい加減・・・・)
めちゃドッシリとしたケーキというか、プリンで、これもかなり保存が効き、数週間かけてちびちびと食べる。
ドイツのシュトーレン。
これは上のパントーネとイギリスのプディングを合わせたような、どっしりした生地にドライフルーツやナッツが練り込まれていて、上に粉砂糖がたっぷりかかっている。
保存が効くので、12月一杯薄ーくスライスしたのを食べるのが一般的。
これも最近スーパーで見かけるようになった。
で、日本、といえば、これはもうイチゴのスポンジケーキ。つまりイチゴの乗ったケーキがクリスマスケーキの代名詞だろう。
最近は色んなバージョンが出ているので、一概にイチゴの乗ったスポンジケーキだけではないと思うが、代表的なもの、としてはイチゴのケーキだと思う。
ところが、この「イチゴのケーキ」がベルギー人に伝わりにくい!
昔、友達に「日本だとイチゴのケーキを食べるんよ」って言うと、ちょっとだけ「えっ、タルト?」って顔をされた。ちがうちがう。バターケーキでもない。君は日本のあのイチゴのショートケーキの美味さを知らないやろー。
なぜか。
それはイチゴのスポンジケーキがなかったからだ。🍰
イチゴの乗ったケーキはある。
一般的なのはタルト。普通のパイ生地のもあるし、ビスケット生地でカスタードクリームが敷いているのもある。タルトレットって言って小さいタルトもある。
でもこれちがうねん!
スポンジ生地に生クリームが乗ったイチゴのケーキ、っていうスタイルのケーキがほぼない。
日本であんなに一般的なケーキの形なのに。
スポンジ生地を使ったケーキは、生地が薄ーくスライスされて、バタークリームで固められるのが多いので、ふわふわのスポンジ生地を味わうというより、クリームを味わう、という感じだ。
それでなければ、バターケーキの生地になりバターたっぷりやや重めの生地になる。
これじゃないんよ。ふっわふわのロールケーキの生地。あれが美味い。
近い所を探して、がんばってフォレノワール。
チョコの入ったバターケーキの生地に生クリームが挟んであってチェリーが乗っている。
これも美味しいけれど、あっさり感では日本のイチゴのケーキやなー。
ところが、パティスリー・ササキが進出してきてイチゴのショートケーキを売り出した。
そう、本当にササキができるまで、普通のケーキ屋さんにはこの形のケーキがなかった。
これは感激だった♪
この感激、伝わるだろうか?!
あの頃はかなりの頻度でイチゴのショートケーキを買いに行ってたな笑。
それにササキは日本のロールケーキも販売している。
これも、普通に買えない類のケーキだ。
ロールケーキも現地調達すると、スポンジが超薄い・・。5㎜くらい?それにジャムを巻いていくので、ジャムを食べているのかケーキをたべているのかわからなくくらい。超甘い。笑。
なのであのふわふわの日本式のロールケーキはローカルの人にも人気だ。
ということで、最近はササキのおかげで、日本のクリスマスケーキがどれくらい美味いか、というのを説明できるようになった笑。うれしい。