ついにコロナのワクチン接種の証明をしてくれるDigital Certificate が使えるようになった。
いわゆるワクチンパスポートと初期の頃、呼ばれていたやつだ。
何かアプリを入れるとスマホにQRコードが表示され、空港でそれを見せるとゲートを通してくれるらしい。
コロナのワクチンが完了した日にちが登録されている。
他に、PCR検査が陰性の場合、または既にコロナに罹ったが、回復したケース(免疫を持っている)もこのQRコードから読み取れ、その場合もOKらしい。
私は、まだスマホには入れていないが、Masanteというウェッブページから、自分の記録が見れる。これもPCに自分のIDカードを差し込んで、情報を読みこむ。
以前にも書いたが、この類のサービスが日本で進みにくいのは、IDカードの制度が整ってないことが原因の一つではないか、と思う。
本当にこのIDカード、役に立つ。確かに落としたり、取られたりしたら面倒だけれど、基本PINコードで制御されているので、他人が成りすまして使用するのは難しいと思う。
最近は保険の情報もIDカードに組み込まれるようになり、保険証を持たなくてもIDだけで病院の受けつけが可能になった。財布の中のカードが減っただけでもうれしい。
電子サインもIDカードを使う。カードをPCの横のスロットに差し込んで、本人証明をする。横にカードが入るスロットがついているPCがすでに10年近く前に存在している、という事だ。スロットのないPCは外付けのカードリーダーを使う。これは、税金の申告の時にも使う。
話は飛ぶが、ベルギーでは、税金の申告を個人でやらないといけない。IDカードを差し込んで本人証明をし、質問にチェックマーク形式でチェックを入れていき、必要な数字を入力する。
送信ボタンを押すと、個人情報は守られた形で当局へ税金申告のデータが届く、という事だ。
ベルギーに来た当初は、まだ紙でやっていたが、これも苦労した。
あっているのかどうか、不安な上、税金みたいな公共の書類を私が記入していいの?って感じていた。
で、今は、みんなの間で夏休み、どこに行く?っていう話で盛り上がっている。
このデジタルサーティフィケートができたお陰で、みんなちょっとウキウキしている。
これがあれば、お出かけが許可してもらえたみたいに感じるし、本当に楽だ。
友人も夏季休暇の出発日までにワクチン2度接種してしまいたいって言って頑張っていた。
ベルギーでは、若い人でもワクチンの予約に空きがあれば予約が取れる。
そのあたりは融通が利く。性格がいい加減なので、何とかしてくれるのがベルギー人。
ウェッブの予約でWaiting listに乗せてもらったり、電話で空き状況を確認して、入れてもらったり、で20代、30代の人でも結構ワクチン接種終わらせた人も多い。だって夏の旅行が待っているからね。
お陰で、ベルギーでのワクチンの廃棄率はかなり低いらしい。