今回のコロナ騒ぎの、ちょうどその1年くらい前から在宅勤務のシステムが導入されていて、必要なら会社に来なくても仕事ができるようなスキームができていた。
ただ、この時の在宅勤務は突発的なケースのみ適用で、残業も認められていなかった。
でも、このスキームがあったから今回のテレワークへの移行がスムーズに進んだんだと思う。
たとえば、子供が怪我をして、学校から呼ばれて病院に連れていったり、ボイラーの故障で修理屋さんが来るのを待たないといけなかったり、そんなケースに、今までは有給を使って休みを取るしかなかったのが、在宅で乗り切れるのはうれしかった。
特に小さい子供をもっているお母さんたちは、子供の体調に依って、しょっちゅう休みを取らざるを得ず、有給が足りなくなってしまうことが多い。2-3時間用事をすましたら、家で残りの仕事ができ、有給を本来の目的で使えるのは、本人にとってもうれしいと思うけれど、会社にとっても得策だ。
それと、余談だが、ベルギーは、なぜか故障が多い・・・。ボイラーの故障、洗濯機、食洗器、シャワーの水がでない、ドアが開かない、etc. その上、修理屋さんが時間通り来ない。時間指定もひどいものだ。たいてい、アポは8時から12時の間、とか1時から5時の間、といった午前か午後、くらいの指定で、その時間には家にいなくてはいけない。
それでも、すっぽかされるケースも多々ある。日本人からするとなぜ電話一本いれない?と思うのだが、シレっとすっぽかす。それもアポは4時間も(笑)幅があるのに、何が難しい?日本だと10単位のアポでもきっちり来てくれるのに。結局、半日家でボーっとして、有給取るしかなかった。すっぽかされたら、その時間は全くの無駄だ。
なので、このスキームはとても有効に活用されたと思う。
コロナ騒ぎになった時にこのテレワークは突発的なケースに限らず、できる限りテレワーク、というスタンスになり、その後100%になった。出社が必要な場合は特別な申請書が必要だ。
でも、テレワークが始まった時、人事から色々条件の説明があり、ノートPCはそのまま自宅へ持って帰ってOK。デスクトップの人はノートを支給、 2つ目、3つ目のスクリーンをもっている人達で、自宅へ持って行きたい人は、デポを払って、スクリーンを「借りる」ことができた。
オフィスの椅子を支給して欲しい、と言った人がいたが、却下されていた(笑)
でも、長く家で仕事をしていると、会社の椅子がいかに良かったか、実感。
結局、実費でそこそこの椅子を購入した。
あとよく考えてみると、ネット代も家によって契約形態が違うので、何とも言えないが個人負担だ。
テレワークを快適にしたいがため、色々小物も購入した人も多いと思う。
小さな点では、会社では無料だったコーヒー、水の恩恵が被れなくなり、電気代、水道代も自己負担が少し増えたと思う。
でも、通勤時間が減ったし、合間時間に色々できるし、時間配分の自由さはうれしい。
個人負担はやや増えるが、テレワークも悪くないと思う。
ただ現状は、期間が長すぎかな。半分くらいテレワークで半分くらいは出社みたいなバランスがいいと思う。
このコロナ騒ぎが収束しても、会社での働き方が、これまでみたいに働く=出社ではなく、テレワークも取り入れたもう少し自由な形、柔軟な形に変わっていくのではないかと思う。