また雪が降った。
夕方かなり降ってきた。ベチャっとした大きな雪だ。
積もらないな、と思いつつも、なぜか雪が降ると写真を撮りたくなるのは、何なんだろう(笑)
出かける用事があったので、雪の中ドライブして、用事が済んで、帰り道はそこそこ積もっていた。
道がやや滑る。あ~、玄関の前に塩まいとかなきゃ・・・
きっとベルギー在住の方たちが頭によぎるのは、「塩・・・」ではないか?
これが面倒なんだ、結構。
ブラッセルは、寒いので時々雪が降ったりするけれど、何十センチにもの積雪にはならない。
積もらないので、かえって道路は凍って滑りやすい状態になることが多い。
道路の氷結による事故を防ぐために。国とかコミューンからの要請で、主要道路は、雪の後「塩」を撒く大きな車が縦横に走り、道路が凍るのを防いでいる。
まあ小さい道路はこの塩を撒く車が来ないでの、ツルツルして走れない、って事もよくあった。
特に坂になっている細い道路が氷結すると、渋滞の原因になりかねない、
それでは歩道はどうか、というと、歩道は各個人の責任になる。
ザクっと言えば家の前の道路は各自が責任を持って掃除をする、という暗黙のルールだ。
公共の掃除の人が掃除をする、というのが一般常識の欧州で、唯一、個人の責任になるのが、道路の氷結だ。
日本だと、学校のお掃除も生徒がやったり、家の掃除はもちろん家族でこなし、会社でも机の上を拭くのは従業員だったり、と個人で分担してボランティア精神でこなすことが多い。
欧州は、学校の掃除も業者さん、普通の家庭でもお掃除の方を雇っている人がかなり多いし、会社は当然、清掃業者が介入する。
ゴミ屋さんも家の前に置いておくとゴミを全部持って行ってくれる。個人で何かをしないといけない、という事があまりない。責任範囲がはっきりしている。
ところが、この家の前の氷結を防ぐために「塩を撒く」という行為は各個人に任されている。
日本で玄関に塩を撒く、って言うと、縁起悪い~って思われるかもしれない(笑)
道が凍るのを防ぐための「塩」がだいたい5㎏とか10㎏の袋で普通にスーパーで売っているので、それを買ってきて、家の前にシャカシャカ撒く。これだけだ。
もちろん、家庭の台所にある食塩でもいいけれど、これだと大抵1㎏くらいのパッケージだし、1㎏だとあっという間になくなってしまう。割高になるので、安物の「道路用の塩」を買ってきた方がお得だ。
すると、たとえば、夜中に雪がうっすら積もって溶けて凍ってもツルツル度が全然違う。
塩を撒いていないと、ツルツルになって、歩くのもヨチヨチしか歩けないけれど、塩を撒いた道は氷が塊のように取れて、ザクザク歩ける。
どれくらい凍るかわからないけれど、とりあえず予防のために撒く、というのが一般的だ。
間に合わず、少し積もってから撒いても効果はある。
今年はまだ撒いてないけれど、寒い年はスーパーの塩が売り切れになって、買えなかった事がある。
道は凍るし、塩はないし、で困った経験から、今年はまだ、売り出したばかりのこの時期に塩買いだめした(笑)。でもきっと、こういう年に限ってあったかくて、塩がいらないんやろなー。