毎日、日本の思い出を楽しく書いていたんだけれど、ちょうどラマダンの時期に入ったので、現実に戻ろう。笑。日本にいるとラマダンなんて、全然馴染みがないと思う。
ベルギーというと、ヨーロッパの真ん中。EU本部があり、NATOがあり、基本的には、本来ラマダンとはご縁がないはず。
ところが、ベルギーは移民の受け入れを積極的にしていて、今やブラッセルの25%は外国籍、と言うくらい外人の多いブラッセル。イスラム系の人達がたくさん住んでいる。ラマダンを実施する人も多いと思う。
最近、外務省からの注意が来ていて、ラマダンの期間にテロが勃発することが多いので気を付けて下さい、って言う注意喚起のお知らせだ。
これだけを見ると何だか恐ろしい・・・
ラマダンって一般的にお日様が昇っている間は、飲み物、食事をとらない、って言う儀式。表面的にみると、ラマダンは日中の断食だ。
なので、ラマダン中はみんなちょっと体力が衰えていたり、気力が落ちたりしている気がする。
それでは、なぜみんな頑張って断食に挑むのかと言うと、どうもイスラムの教えでは、ラマダンが神様への得をつめる高いポイントになるらしい。食のありがたさを知り、貧しい人達へ施し、神のために祈る、と言うラマダンはが神様へのポイントを一挙にゲットできる。同時に信仰心を高める良い機会だ。
それなのに、なぜこの時期にテロが多く発生する、と言われているのかよくわからない。
まあ、想像するに多分、この貧しい人のために戦う、と言うのがヘンな捉え方をされてテロとなっているのではないかと思う。
まあ、論理はともかく。
実は私たちの空手のクラスに来ている子供たち、オーデルゲムのクラスは7割がモロッコ人の子供たちだ。日本の武道に興味を示してくれるのは、アラブ系の子供が多い気がする。それに真面目だ。で、小学校の高学年になるとそろそろラマダンに参加する。
小さな子供たちはラマダンをしなくても良いので、ラマダンに参加できる、と言う事が少し自慢?ちょっと大人の仲間入り?って感じがする。
ちょうど、クラスが始まる時間にはまだお日様が沈んでおらず、途中で食べても良い時間になるみたいだ。お母さんたちから、「休憩の時間に少し食べれるように、小さなものを用意しているんだけれど、食べさせてあげてもいい?」って相談を受ける。
もちろん、いいよいいよ、かわいそうに。こんな育ちざかりなのに、日中飲まず食わずで、空手の練習やらされてるんやからー。食べて食べて―。
でも、持ってきているものを見ると、全然がっつり食べる系ではなく、主にデーツと呼ばれるドライフルーツだったり、小さなチョコだったり、そんな感じだ。それも、ちょっと口に含んでゆっくりかみしめる、みたいな、とてもゆっくりした食べ方だ。5分の休憩だと一粒食べれるかどうかくらいだ。どうも、十何時間の断食のあとは、ゆっくり食べるのが基本らしい。
確か日本でもあったよね。16時間断食ファスティング、みたいな。
あれに近い気がする。
ただし、ラマダンは飲み物も禁止だ。水を飲めないのはつらいと思う。
ラマダンは日中は何も食べれないけれど、日が沈むとOKなので、結構夜中にがっつり食べて逆に太るって言う人が多いって聞いた。
確かにお母さんたちは皆さんふっくらされている人が多い笑。
ベルギーにいても結構身近に感じられるラマダン。ちょうど先週くらいから始まっていて、いつも前半は皆さん元気なんだけれど、後半はさすがに疲れが出てくる感じなる。ちょっと気になったので、ラマダンについて書いてみました♪