Poissonnerie d’Agadir (魚屋さん)

食べること

久しぶりに魚屋さんへ行った。
私たちは、agadirと言うイクセルにある魚屋さんが我が家の御用達だ(小さいご用達やなあ)
ともかく、ここの魚さんのお魚は間違いなく美味い!

親父さんも若いお兄ちゃんも片言の日本語をしゃべり、「アジねー。サバねー」とこちらの購買意欲をそそってくれ、どこで習ってきたのか、ちゃんと3枚におろしてくれる。
私の顔を覚えてくれていて、いつも「サバ?サンマイ?」って聞いてくれる。
3枚におろすのが得意なお兄ちゃんは、「きれいやろー」といつも自慢げにおろした魚を見せてくれる(笑)

スーパーの中に入っている魚屋さんでも、しっぽを落として鱗を取る所まではしてくれるけれど、皮をはいで3枚におろすなんて、どこでもやってくれない。

それをちゃんとやってくれるんだから少々の自慢は聞いてあげよう(笑)。

この前行くと、いつものお兄ちゃんも親父さんもいなくて、もう少し若いお兄さんが対応してくれた。鮭を皮つきで3切れ、お願いしたら、新しい鮭を切ってくれた。いい子だ。

新しい鮭、という事は頭がついている。
いつも親父さんかお兄ちゃんなら鮭の頭は、言えばおまけでくれる。
(ラッキー。頭、もらえるかも?!)

鮭の頭、いらないのなら欲しいな、と思ってお願いしようとしていたんだけれど、電話だったり、同僚のおじさんに話しかけられたり、ちょっと機会を逃してしまった。

やっと鮭の前に戻ってきたので、「あ、鮭の頭いらないのなら、欲しいんだけれど」って言ってみたら、

「えっ。さっき捨てちゃった。あー残念。ゴミ箱に入れたらもう取り出せないんだ。衛生上の規制でね。もうちょっと前に言ってくれたら、5つでも6つでも取っておいたのに!ごめんごめん」

「あ、大丈夫です。(そんなにいらんし:-))こちらこそ無理なお願いで。でも、鮭の頭の出汁、美味しいからね♪」

「そう!!鮭のスープ、美味しいよね。ベルギー人は魚の美味さを知らない。僕も小さい頃、僕のお父さんがいつも魚のスープを作ってくれて、僕のために頬の部分を取ってくれるんだ♪その頬の肉がめちゃ美味い。」

へえ、まあ、頬の肉の美味しさを知っている外人さんっているんや~(*_*)。ベルギー人ではないな。多分モロッコかそっち系。それにしても、いいお父さんなんやね。この貴重な頬の部分を子供のために取ってあげるなんて。

だって頬の部分って1匹で2つしか取れない。当然だけど。
うちの場合だと私と娘ちゃん二人で取り合いで、必ず一人が勝負に負けることになっていた。
ふと気を抜いたら、いつの間にか頬の部分が食べられている。えー、もうないやん!誰が食べたん?!
って誰かが叫ぶ事になる。

だから優しいお父さんだな、って思った(笑)
いい家庭だったんだろうな。

 

 

 

 

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