夜の9時半

ベルギーについて
dav

ベルギーは緯度が高いので、夏は日が長い。
今もう夜の9時半だけれど、これくらい明るい。
10時くらいまではこの感じだ。
今でもそうだけれど、来た当初は10時になっても日が沈まないのが不思議で、まだ5時くらいの感覚になってしまう。時間を忘れて、つい本を読んだり、ゲームをしたり、おしゃべりしたりして過ごしてしまい、時間を見てびっくりする。

日の長い夏は、欧州の人達は外でバーベキューをするのが大好きだ。
お庭でご飯を食べるのも好きみたい。ご近所さんもよくやっている。
テラスに椅子を出して日光浴をしたり、お日様を楽しむ。

私事だけれど、私たちの家はご近所さんと庭でつながっている構造になっている。ちょうど、カーブを描いている道に沿って建っている家が連なっているのだけれど、どの家も後ろに庭がついていて、その庭が突合せになっている。もちろん庭と庭の間にはレンガのブロックだったり、金網だったり、大木だったりで、敷居を作っているのだが、近所のお庭の光景は、よく見える(笑)

夏の日が長い、という事は冬は日が短い、という事だ。
逆に冬になるともう4時くらいから暗くなってくる。夜の長い日が続く。
これは本当に気分が落ち込む。9月、10月ごろはまだ、ああ暗い日が続くなあ、みたいな感じで過ごせるけれど、11月、12月、1月、となってくると、気分がどよ~んと沈んでくる。
もう、この天気いやになるわ!と思いだすと、ちょっとしたことでもイラっとしたり、落ち込んだりしてしまう。体調ってお天気に影響されるもんだな、って本当に思う。

何かで読んだけれど、日照時間の短い国は、鬱になりやすく、自殺者が多いらしい。
お日様は大切なんだ。

ベルギーで生まれた赤ちゃんは、みんなビタミンDを飲まされる。
うちの子供たちもそうだった。赤ちゃんの時は液体のやつを数滴、だんだんカプセルになり、毎日だったのが、1か月に一回になり、冬だけになり、と処方も変化していく。大人になった今でも冬の間はビタミンDを取っている。日照時間の不足による脚気などの病気を防ぐためだ。
所かわれば品変わる、ってやつだ。

それに政府が夏のバカンスを推奨してくれていて、バカンス費用と称する負担金を給料に上乗せで支払ってくれる。これはちょっとびっくりする政策だと思う。まあ、税金に半分以上取られてしまうんだけど(笑)

これは、やはり日照時間の不足による身体的な病気、精神的な病を防ぐのが目的だ。
有給の20日も、完全に消化しないと時別な入金とみなされ、税金にとられる、と聞いた。
それに病欠に有給20日に上乗せで取ることができるので、完全に20日間は私用、旅行の予定で埋めることができる。ともかく、バカンスを取ってどこかへ行ってこい、という事だ。笑)
バカンス制度が出来てから、改善がみられたらしいので、この制度はずっと続いている。

なので、みんな2-3週間はバカンスへ出かけ、お天気の良い日は外へでて、日光浴をし、散歩をし、公園で寝そべって、がんばってうつ病の予防をしている(?)わけだ。

 

 

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