ベルギーとフランスの言い方の違い(お肉)

ベルギーについて

欧州だと、お肉は部位の名前で細かく分けられて売られている。数年住んでいるとえらいもので、大体どの名前のお肉をどういう風に料理すればよいか、と言うのがわかってくる。
基本的に食い意地が張っているからかもしれないが(笑)お肉の部位の名前も、まあまあ覚えてる。

色々食べた結果お気に入りの部位が見つかるので、いつも肉屋さんに行くと同じ部位の肉を買う事が多くなる。ステーキにしたい時はシンプルにフィレ、フォンデュ、シャトーブリオン、お肉の味を楽しみたい時はラムステーキとかバベット、プティネルフ、煮込みの時はカルボナード、ジュモーなどなど、だ。

ところが。

これがフランスに行くと通じない時がある。

この前のアメリカンと同じだ。
フィレ・アメリカンはベルギーでは全く普通に牛ミンチの意味で使う。何の疑いもないし、ましてやフランス語をベルギーで学んだ私にはベルギーのフランス語が正だ(笑)。が、フランスに行って「300g de フィレ・アメリカン、シルブプレ」って言うと、眉を寄せて「コワ??」って聞き返されるか、(アメリカンって何言ってるん笑?)って感じでくすっと笑われるか、だ。

話は逸れるが、この「コワ?」って言う聞き返し方ってちょっとイラっとさせられるよね。
いや、言うのだったら「パルドン?」とかじゃない?って思うんだけれど、どうなんだろう。

で、以前、フランスに旅行した時に、カレーを作ろうと思って(カレールーはちゃんと日本食材店で購入したものを持参♪)フランスの美味しそうなお肉屋さんへ行って、「カルボナード、ありませんか?」って聞いたら、めちゃ怪訝な顔をされた。
この時初めて、お肉にもベルギーとフランスで言い方が違うことがあるんだ、っていう事に気づかされた。

カルボナードは私にとって「カレー肉」だ。煮込みに適したお肉で煮込むと柔らかくなって味がでる。
ベルギーではあんなに普通に山積みにあったのに、なぜ本場フランスで通じない?!
他の言い方を知らないので、どうやって注文したらいいのか・・・

そうだ、プティネルフはどう?
プティネルフ、と言う真ん中に筋の入ったお肉の部位がある。
安いんだけれど、煮込むと柔らかくなって、ちゃんとお肉の味がする。
これもベルギーでは普通に売っている。カルボナードがなければこれでよいか、と思って注文したけれど、実はこれも通じなかった。
肉屋さんの不審げな顔に、ちょっと心が折れた・・・

フランス語が通じない時って、「ん?発音が悪かった?」みたいにちょっと自分を責めてしまうので、あまり何度も聞き返されたり、は?って顔をされると、本当に心が折れて、まあいいや、って気になってしまう。

もう、今になっては度胸もついたし、ごり押しもできる年(?)になったので、子供から「ママ、もうええやん」って言われるくらいまで粘れるようになったけれど、若い時はつい心外のものを買わされたり、欲しいものが買えなかったりしたものだ。

でも旅行先で現地のスーパーや現地の八百屋さん。お肉屋さん、パン屋さんへいくのが好きだ。
品揃えがちがうし、売れ筋が違うし、見たことのない商品とかがあるとうれしくなる。
新しい発見だ。
それにフランスに行くと、表示がフランス語だけなので、見やすいし(笑)。

言い方が違っているのってたくさんあるんだけれど、お肉の部位くらい統一してほしいなあ。

パン屋に行くと、これまた言い方が違うんだなあ。
次はパン屋シリーズを書きたい。

 

 

 

 

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