チーズの話 La vache qui rit

フランス語

「La vache qui rit」 というチーズがある。
ラ バッシュ キ リ、「笑う牛」という意味で、真っ赤で笑っている牛がトレードマークだ。
ベルギーに来た時に、雑貨屋さんで結構目についたので、記憶に残っている。

「rit」は笑うという意味で、「rire」の活用形だ。tは発音しないので、発音はタダの「リ」だ。

発音しない文字が多いのもフランス語の悩ましい所。読む時も迷うけれど、書く時は発音しない文字は t だっけ? S だっけ?って迷う。だって発音しないんだから暗記以外ない。

R は、日本人が発音で泣かされる。rの発音は舌の先を下あごの方へつけてて、喉からゴロゴロっという音を出す。
この「rire」の未来形は最悪だ。語学学校で何度も言わされて、苦労したので覚えている。
「rirais, riras, rira, rirons, rirez riront」とr が重なり、口の中で舌が攣りそうになる。

「La vache」は日本語にすると、「牛」なのだが、正確には牝牛だ。
フランスは酪農が盛んで、牛や羊を飼っている家庭が多い。その分単語も細かく細分化されている。日本では、一つの魚なのに成長すると違う名前になったりする、それぞれの国でこだわりどころがあると思う。

「La vache」は、会話で「オ~、ラ・バッシュ!」って言っているのを聞くことがあると思う。別に「あー牛!」って言っているわけではない(笑)。びっくりした時にこの「La vache」は使う。

日本語に直すと、ヤバっ。とか、やべー。って感じかな?良い方にも悪い方にも使える。

その上、堂々と「Vachement」という副詞にもなっていて、「めっちゃ」という意味で使う。牛ではない。

ちなみに、牡牛は、「taureau」トロォだ。綴りは長いが、発音は二つ、トとロのみ(笑)。星座のおうし座も、この「taureau」だ。
このトロは、ゆっくりしたイメージで、私の中では、これがどうしても日本語の「トロい」にピッタリ合う気がする。逆にVacheの方のイメージは、あのチーズの赤いやつだ。

お茶目なヴァッシュ。トロいトロ🐄だ

このチーズは、ひとつづつ包んであって、食べやすい大きさなので、子供たちがよく学校のおやつに持ってきていた。

残念ながら、私の所の娘たちは、ベルギーで生まれて育ったくせに、ミルク、チーズが好きではない。その上、一人はミルクアレルギーだ(笑)。美味しいミルクが安くで入手できる国で、まずい大豆ミルクを買って飲ませていた。私はミルク系がこんなに好きなのに、本当に不思議。

なので、「La vache qui rit」を食べるのは、私だけなのだが、当時はよく買って食べてた。

でも、その後、他の美味しいチーズに出会ってしまい、最近は買っていない。
最近のお気に入りは、「Caprice des Dieux」天使の気まぐれ。
名前もおしゃれだし、クリームチーズ系のちょっと上品なチーズだ。
ごめん、赤い牛から天使に乗り変えてしまった。

 

 

 

 

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