タトゥで筋肉隆々のお兄ちゃん(‘_’)

その他

前にも少し書いたけれど、私の家はちょうどカーブの山の所に位置している。
そのカーブの向こう側に少し大きめのスペースがあったのだが、少し前にそのスペースに、テーブルと椅子のセットみたいなのが設置された。
多分コミューンの配慮だと思う。

時々、そうやって空いているスペースに公共のベンチが設置されているのを見た事があると思う。
私の家の前のスペースはそこそこ大きいかったので、ちょうど4人掛けくらいのテーブルと椅子がくっついた形のセットが設置された。

最初はポツン、と置かれた感じで、主人と「あんなところに置いて、何の役に立つ?座る人おるか?」って心配してたけれど、あのCIM CITYと同じで、設置されると、そのうちそこに時々人が座ってしゃべっていたり、数人で何か食べていたり、お天気の良い日は本を読んでる人もいた。
そうやって利用する人が少しずつ増えて来た。

ちょっと聞いて欲しい。

ある日、そこでその椅子を利用して腹筋や背筋や、ちょっとした筋トレをしているお兄ちゃんがいた。腹筋も軽くこなしている。インターバルで少し休憩してはまた違うプログラムを始めたり、すごいんだけれど、片腕一杯にタトゥが施され、筋肉隆々だ。

時々いるよね。ジョギングしながら、途中の階段で柔軟体操してたり、花壇の所で腹筋してたりしている人。あれのちょっと不真面目版?みたいな感じ?ちょっと軽い感じのお兄ちゃんだ。でも時々シャドウパンチをしたり、少し息が上がるくらいの運動量だ。

丁度その日は、私たちの空手の稽古の日で、空手の日は私は空手着に着替えてから行く。
どちらにしても車ですぐの距離だし、帰りは着替えて帰ってくるんだけれど、面倒なので着替えてから行く。でも主人は着いてから着替えるので、私服だ。

何となく、ちょっといややなー、って思いながら、空手着を来たまま入口から出て、車の方へトコトコ行く私。

案の定、タトゥで筋肉隆々のお兄ちゃん、「オ―!オ―!」かなりデカい声をあげて近づいてきた。
前にも少し書いたけれど、私、152cm 45kgの超小型サイズだ。
私のビビり具合は想像して頂けるだろうか?笑・・・

お兄ちゃん、めちゃニコニコしながら、手を振りながら私の方へ近づいてきて「オ~、アートマルシォーやってるの?何?カラテ?」

「うん、空手・・」(いやあ、話しかけないでー)

「アーやっぱり、空手か。僕もやってるんだ、空手。僕の先生はもうかなり年なんだ。でも僕はまだ若いから、もっと頑張らないと。何流?僕は糸東流だ。でもちょっとの間練習をしていないからなまっているかもしれない。」ニコニコ。嬉しそう。

もう私は車の傍だ。
彼も車とガレージの間くらいまで近づいてきていて、糸東流の手刀受けをシャッ、シャッと披露してくれた。

「上手いね」一応ほめておく。

「猫足立ち、知ってる?」

「知ってるよ、でも私たちのは松濤館なので、こんな感じ?」

今度は猫足立ちで手刀受けの移動を披露。まあ、あんなところで腹筋してるくらいだから見せたい人なんだろうな。笑。

主人が下りてくる。
よかったよかった!早く来てー。

「あ、彼が先生だね!わかるよー。先生のオーラがある!ハイ、センセイ!!」
「猫足立ちで、移動するんだ。こうやって、シュッシュ、もっと低い体勢の方がいい。受けはこうだ。」まだ型の披露をしながら、しゃべってる。
車出すから、ちょっとのいて欲しいんだけれど・・・

何となく軽い兄ちゃんっぽいけれど、真面目なのかも?
そうこうしているうちに主人が車にエンジンをかける。
私も車に乗りこむ。

「筋力もあるし、スピードもあるし、上手だね。じゃあ、がんばってね!」

と声をかけて手を振って、車発車。👋

あー良かった。

まあ、ちょっとビビったけれど(笑)、そんなに悪い人ではなさそうだ。
うちの道場にはあんまりきてほしくないタイプの人だったので、ごめん、お誘いはしなかった(笑)。

何だか、こんな小さいアジア人が空手やってるんか?って思ったのか、ちょっと話をしている間に心に火が付いたのか?これでやる気が出てきたのだったら、何となく嬉しい。

時々、何だか変な人に遭遇する。
ヘンな人に遭遇したよシリーズ、やってみようかな(笑)

 

 

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