昨日、空手の生徒さんの所で赤ちゃんが産まれた♪おめでとう!!🎊
彼の所は、たしか6人目か7人目の子供のはず。(多い・・・!!!)
奥様とは再婚で、前の旦那様との子供もいて、人数が増えた?みたいだ。
でも、結構、そういう再婚でdemi frère (連れ子の兄弟)やdemi sœur がいるって言う人って聞く。
demi ドゥミ、は半分って言う意味だ。面白いね、半分だけ兄弟?みたいな言い方?
皆さんのよく知っているデミグラスソースもDemi glace 半分だけ煮詰めたソース。って言う意味だ。
それはさておき。赤ちゃんを見ていて、ちょっと日本の少子化を思い出した。
ベルギーと日本、何が違うのか?
まず思いつくのは、子供を産んだ後の女性が働きやすい体制、習慣になっているせいだと思う。
一言で言ってしまうとあっけないけれど、小さな事が積み重なってできている。
たとえば、共働きのおうちだと、お掃除のおばさんを雇う、って言うのは、とても一般的だ。
でも、日本だと、なかなかいないんじゃないか?また簡単に契約が出来る状態でもないし、契約が出来たとしても躊躇される人が多いのではないか?
お掃除の人は一時間8€か10€か、それくらいで契約ができ、税金控除の対象にもなる。
週一日1000円くらいで、おうちがいつもきれいになっているのだったら、費用対効果は高いのではないか。良い人が見つかったら、個人的に契約もできるし、お掃除だけではなく、アイロンがけとか、簡単な買い物とかもお願いできる。
おうちの事情によって、週1回、2週間に1回とか、月1回とか、頻度も選べるし、引っ越し前に一日雇うというのも可能だ。お掃除の派遣?をやっているTitle Serviceという会社はあちこちにあって、地の利の良さそうな所にコンタクトすると良いし、便利だ。
うちの娘ちゃん所ですら、1週間に一度はお掃除の人にきてもらっている。週1回お掃除の人に来てもらう、って言うのは、ブラッセルではかなり一般的だ。
学校でも、日本は自分たちでお掃除をする習慣だったけれど、こちらだとお掃除の会社の人が学校の掃除をしていたので、お掃除の人を雇う、というのに全く抵抗がないせいかもしれない。
あとは、Jeune fille au pairという住み込みでベビーシッターをする制度も整っていて、海外(イギリスとかオランダとかポーランドとか、欧州内が多い)の若い人たちが留学先で、衣食住を負担してもらう代わりに、そのおうちのベビーシッター、簡単な家事を手伝う。つまり労力で支払うって言う仕組だ。
昼間は語学学校とか、渡航の目的の勉強をし、夕方はその住み込みのおうちの手伝いをする。受け入れの家族も、子供たちの面倒をみてもらい、簡単な家事を手伝ってもらう代わりに一部屋提供する。犬、猫がいる大家族家庭だったり、そういうコミュニケーションが好きなご家庭がよくオペーと契約している気がする。
これも普通にいて、娘ちゃんの小さい頃はお友達の所のオペーのお姉さんと、よく遊んでいた。
オペーの人達も若いうちに海外で語学が学べて、ベビーシッターだけで衣食住がタダで、嬉しいと思う。
これだけでも、働くお母さんたちの負担は減るし、そういうシステムが普通に運用されていて、敷居が低いというのが、精神的にも負担がかからず、いいと思う。
逆に産休は短いかなあ。日本って一年くらい産休があったような気がする。
こちらは産休は法律上では15週間。3か月半くらいだ。その後、有休やら育休をくっつけて少し長めに休暇を取る人も多い。法律上の15週は、ほぼ全額支給されるし、有休をつけるとその間も全額支給だ。なので、大体4か月くらいはお給料丸々もらえる。ただ、その後育休暇になると支給額はやや少なくなる。まあ、4か月くらいは安泰なので、悪くはないだろう。
その後、ほぼ皆さん仕事に復帰するので、それ程長く休まない方が良いのかもしれない。
その後の保育所の入所は、日本に劣らず、中々大変だ。最終的にはまあ、何とかなるのだけれど、予約必須だし、入所に走り回っているお母さんたちを何度も見た。
なので、日本も色々少子化に対する対策を講じているが、保育所の問題は欧州もなかなか大変、でもあぶれる、という事はないな。欧州が優位かな、と思うのは、ご両親が家事の手抜きを負い目を感じることなく出来る(笑)、っていう環境はありがたいと思う。
他にも、残業を強いられない、とか、学童保育が格安、とか、いろいろやりやすい所がある。書きだすとキリがないので、おいおい紹介したいと思う。
赤ちゃんが産まれたので、ふと、日本の少子化問題を考えてみました 🙂