ギター屋さんのお話🎸

その他

本当にローカルなゴシップ話で申し訳ないんだけれど、私たちがよく行っていた「Hill’s Music」 と言うギター屋さんがマルシェ・オ・シャルボンというグランプラスの近くにあった。きっと楽器関連の人は良く知っているお店だと思う。いつ行っても、人がいっぱいで、人気のお店だった。
そこのご主人のイヴさんは、人が好きで、お話が面白くて、ギターが上手でギターが大好きで、目利きの効く、本当に昔気質の職人さんのような人だった。きっと彼の人柄とおしゃべりと良い楽器があって、流行らない理由がない。

定年とギター屋さんのご主人のお話 – ブリュッセルからボンジュール (akiko-belier.blog)

手頃な価格で、品質の良いギターを取り揃えていたので、知り合いで興味がある人には必ず、紹介したし、私たちも彼のところで何台がギターを購入した。多分私たちの知り合いでもかなりここでギターを購入されたと思う。もっと昔はお店の中にルティエもいて、修理もやってくれていた。

イヴさんもずいぶんお年を召されてきて、私たちがご主人と出会った時はまだ子供だった息子さんもしっかり大人になり、結婚し、子供もでき、息子さんがお商売を切り盛りするようになり、数年前にお店もル・デ・ピエールという、それほど遠くないブールスに近いところへ引っ越しした。残念ながらちょうど引っ越し直後にコロナ騒ぎが起き、きっと大変だったと思う。

その頃、イヴパパは体調が思わしくなく、お店に出てくる回数もずいぶん減っていた。私たちもそれほどしょっちゅう行っているわけではないので、年に一度とか2度とか思い出したころフラっと立ち寄る程度だった。

昔は主人がギターの弦を1、2か月に一度くらいの頻度で買いに出かけていたんだけれど、コロナ以降はアマゾンで買うことが多くなった。つい、PCのボタンをポチっ、だけで買い物を済ませてしまう。
コロナ騒ぎもあり、アマゾンの癖がついて、ますます行かなくなったかな。

そんなこんなでちょっとまたご無沙汰していたら、Hill’s Musicのサイトにつながらなくなったことに気が付いた!!

「完全に閉店」

えーって思って、娘たちに聞いてみたら、娘ちゃんたちは友達情報でいろいろ知っていて笑、本当に閉店してしまったらしい。もしかして、ご主人、亡くなられた??

娘たち情報では、ご主人はまだご存命なんだけれど、経営方針で息子さんと意見が合わず、息子さんが他の楽器屋さんへ転職してしまったらしい。笑。

まあ、確かにイヴさんは毎年スペインまで楽器を買い付けに行っていた。自分の目で見て弾いてみて納得のいく楽器を購入する。でも息子さんは、今はそんなことはできない、カタログで選んで運んでもらう、というスタイルで、少しずつ現代化された方法に変化していっていた。

あらーまあ。そういうことだったんだ・・・
まあ、確かに引っ越ししてからは客足もちょっと遠のいていた感じだ。

それにしても、まあ・・・

ところが、びっくりすることに息子さんが再就職した先がAzzatoさん。笑。
ここも昔からあるお店で、どちらかというとHill’sさんの商売敵的な立場のお店だ。

AZZATO

私たちも元々はAzzatoでいろいろ買っていたんだけれど、Hill’sに出会ってからずっとHill’sだ。

それにしてもびっくりだ。

それで、この前、グランプラに行った帰りにちょっと用事があったので、どっちにしてもHill’sも閉店してしまったし、Azzatoへ寄ってみた。

そこの店員さんと話しをしていると、「あー、ヒルズさん、知っているんですね!そう、お店が閉店してから、有名どころのクラシック・ギターはヒルズさんから買い取らせてもらいました。そう、以前ヒルズにいたティエリーさん、今僕のお店にいるんですよ!」

笑!知ってる~!

一応「あらまあー!」ってちょっと驚いてみて相槌を打つ。(日本人なのでね。)
「ティエリーさん、よく知ってますよ!。ここで働いているんですね。よかったです。」

「はい、彼はギター関連に強いし、顧客もたくさん持っているので、ヒルズで購入された楽器のメンテナンスもうちで引き受けていますよ。いつでもいらしてください。僕たちも彼がきてくれて本当に良かったです。」

そっかー。息子君、活躍してるんやね。

Azzatoの店員さんも感じよく対応してくれたし、楽器のラインナップもよさそうなので、また時々お邪魔するかもしれない。

でも時代が流れていくなーって感じた日でした😢

 

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