ゴジラ-1.0、見ました?
だいたい、ヒーローものとか戦闘ものとかはそれ程好きなジャンルではない。
ウルトラマンシリーズは、自分が子供の時に見たものしか記憶がないので、全然ついていけない。
子供たちが小さい頃は、スーパーマンとかスパイダーマンがちょうど放映されていた頃だと思うんだけれど、しょぼいベルギーのテレビでは放映されてなく、わざわざ映画館まで行って見るほどのものではないと思っていた。その頃は、ディズニーのシリーズをよく見ていた。笑。
ヒーローもので強いていえばもう少しして、レンタルビデオの時代にスパイダーマンは観たと思う。まあ、勧善懲悪、わかりやすいし、悪者がしっかりやられて、すっきり気持ちがいい。
ぼーっと見るのには、悪くない。
ということで、ゴジラもほぼ興味なく、全然観ていなかった。
こちらでも何度が上映されていた気がする。一度はアメリカ映画として登場していたんじゃなかったっけ?ともかくそれくらいの知識しかないんだけれど、この度随分評判がいい、って言われていたので、観てみることにした。
その他の昔のゴジラも全然みていないので、話の筋は全然知らないんだけれど、これは現時点のゴジラが生まれるご先祖様?のような話らしいので、特に筋を知らなくても良いようだ。
こ、れ、が・・・
本当に面白かった!!
これはヒーローものとは戦闘ものではない。
どちらかと言うと「Always3丁目の夕日」を彷彿とさせる。
レトロな雰囲気と、日本人のもっている頑固さとか、義理堅さ、それに伴うやるせなさ、そんな感情の動きがよくでている。あとでわかったんだけれど、同じ監督さんだそうだ。納得。
時代もちょうど戦争が終わった頃。
あの時代にゴジラが登場するのだが、カメラはゴジラを中心に追っているわけではなく、あの戦後のゴタゴタして必死に生きている人達をフォーカスする。
赤ちゃんを残して死んでしまったお母さん、全然関係ないけれどその赤ちゃんを育てようとする娘さん、でもお金もなくミルクも十分にあげられない、誰もかれもが生活が苦しく、食べていくのが精いっぱいなのに、その赤ちゃんのミルクのため、貴重なお米を分けてくれるお隣のおばさん。
そんな人々の姿のありざまを追っかけていく。
ところがゴジラによって、その必死に生きている人達まで死に追いやられてしまう。
特攻で生き残った戦闘機のパイロットが主役なんだが、一度は特攻が怖くて逃げてきて、他の同僚からも疎まれていた。今回は自分の命をかけても彼は亡くなった家族のためにゴジラを倒す決意をするのだが・・・
最後にちょっと涙ぐましいお話も含まれていて良かった。
役者さんがとても自然で、戦争映画というわけでもなく、ちょっとレトロな普通の日常を描く。感情移入が出来て一緒にハラハラしたり悲しんだり、喜んだりできる、いい映画だった。
最後にあのアキコちゃんって言う赤ちゃん。歩けるくらいまで成長した時の姿がまあかわいい!
役者さん、あの年で、めちゃくちゃ上手い、と思う。
自分と同じ名前、って言うのもちょっとシンパシーを感じてしまう♡
とても良い映画でした。
お勧めです♪