さっき、主人がスマホでクラシックを聴いていた。
横から聞こえてきてて、それが明るいベートーベン、明るいブラームス??。
曲のメリハリがはっきりしているというか、句読点がしっかりしている感じ?あのブラームス特有の重苦しい感じがあんまりない。でも曲想がきれいに聞こえてくるので、何を表現しているのかがわかりやすい感じの音楽。
「誰なん?」
「Yuri Simonov」
ふーん、名前は聞いた事あるかも?
昔CD聞いたっけ?
悪くないやん。めちゃ明るい音をだすね。
上手いんちゃう?好きやわー。
って感想を言うと、画面を見せてくれた。
画面を見ると、お年の召した貫禄たっぷりの指揮者。
これがめちゃ笑える!!!
いやあ、お腹を抱えて笑った。
でも、指揮者としては本当に一流。素晴らしい音を奏でさせる。
今年80歳を迎える、ボリショイ劇場管弦楽団最年少首席指揮者就任の記録を持ち、ソヴィエト時代から世界的に絶大な人気を誇っていた指揮者、ユーリ・シモノフ。
巨体を軽やかに動かしダンスのような動きをするかと思うと、曲は激しく動いているのに、指揮棒はスーッと止まったまま、表情だけで表現していたり、予期せぬ動きがいやあ楽しい♪
画面を見ながら聴くと、可笑しすぎて笑い転げるけれど、それでも曲のすばらしさは聞こえてくる、魔法のような指揮だ。
以前、私の大好きな「のだめカンタービレ」で千秋先輩が「俺がこのオケを鳴らせてやる」という場面があったのをふと思い出した。もちろんオケの実力にも左右されるのは当然なんだけれど、指揮者によって、全然奏でられる音楽が違ってくる、っていう事だ。その時、おおーっとちょっと感激したのを思い出した。
このユーリ・シモノフの指揮は、この「俺がこのオケを鳴らせてやる」って言う意気込みが感じられ、音が躍るように出ていてうねって大きく固まったり小さく揺れたり、本当に楽しい音を出してくれる。
音楽自体も素晴らしいけれど、画像も一緒に見ると午後の休憩に?笑いたい時に、めちゃお勧め♪