また今年もサン・二コラの季節。
ベルギー在住の方は皆さんご存じ。12月6日はサン・二コラの日だ。
12月25日のクリスマスのサンタクロースもいるんだけれど、子供たちにとって100倍(笑)エキサイトするのがサン・二コラ。オランダ語ではシンタクラースと呼んでいるらしい。
12月1日にウォルウェ地域にサン・ニコラが来るよ、っていう広告を見つけた
そう、この時期にはあちこちにサン・ニコラが出没して、子供たちと一緒に写真を撮らせてくれる、
握手をしたり、サンニコラが「いい子でいたかい?」って聞いてくれて「ウィ~!」って子供たちが嬉しそうにお返事をすると、小さな飴とか何かプレゼントをくれる。
サン・ニコラは、サンタクロースと激似しているが、雰囲気(?)が全然違う。
サン・ニコラは司祭なので、ちょうど仙人の様相(ごめんね。🎅)ちょっと品が良さそうで、やや細めの体系で凛として貧しい人達を救済してくれる雰囲気だ。司祭の帽子にマントを羽織っている。
サンタクロースの方は、ぽっちゃりしていて、陽気で、にこやかで幸せを運んできそうな感じがする。
お付きの者も、ちょっとおもしろい。
赤いお鼻のトナカイがシャンシャンソリを曳いて 軽やかに空から降りてくるサンタさんに対して、サン・ニコラはしょぼくれた(笑)ロバを連れ、ペール・フエターという黒人のお供を連れてくる。
大体、ペール・フエタ―という名前からして怖い。フエテは鞭打つ、って言う意味があるので、悪いことをしたらペール・フエタ―にペチペチやられるイメージがある。悪いことをした子を叱る役だ。
サンタクロースの底抜けの明るさはアメリカっぽい感じだ。
サンニコラの貧乏くささ、いや、品の良さは欧州っぽい。
まあ、どちらにしても子供たちはプレゼントがもらえるサンニコラの日を心待ちにしている。
クリスマスもプレゼント交換の日なので、ベルギーでは2度もプレゼントがもらえることになる。
では、なぜサンニコラの方がメジャーになったか、というと、この12月6日、という日にちの設定にも鍵があると思う。子供たちは学校に行っている時期だ。きっとこの辺りで学校でサンニコラの行事があり、絵をかいたり、工作したり、それに翌日は「サンニコラに〇〇もらった~♪」で友達同士でも盛り上がる。
これはうまく考えたと思う。
私の所でも子供が小さい頃、クリスマスとサンニコラ、2度もプレゼントはいらんやろー、一回にしよう、と思った。で、どちらを優先させるか、というと、やっぱりサンニコラ。
だって、学校へ行って、お友達がみんなあれもらった、これもらった、って騒いでいる中、何ももらえなかったって言うと、悪いことした?って思われても可哀そう。
逆にクリスマスはそのまま休暇に入るので、年明けはまた違う話題で盛り上がるし、子供たちはそれ程クリスマスの話題では盛り上がらない。それにクリスマスはどちらかというと「家族の集まり」的な意味合いが強いので、ツリー飾った、イルミネーション見た、教会に行った、おばあちゃんに会った、チキン食べた、みたいな話題がメインだ。
私たちは日本人家族なので、日本の家族に何か贈ったりはするけれど、とりあえずクリスマスプレゼントはカット♪
ちなみにサンタクロースは仏語では、ペール・ノエルって言う。
ペールノエルは、サンタクロースそのものだ。ややこしい・・・