富士山のお話を書いたんだけれど、その時は河口湖駅の近くの民宿に宿泊した。
その時のお宿の御主人がとても気さくで楽しくて、面白い人だったので、ちょっとご紹介したい。
最近、日本での宿泊代が少し高くなっている気がする。
外国人観光客が多いので、お値段も少し高めに設定をし始めたのだろうか？
今回も河口湖周辺でホテルを探していたんだけれど、そこそこ良いお値段だ。
今回は娘ちゃんと3人だったので、できれば民宿で3名で泊まれる畳のお部屋がいいなーって思ってそっち系（？）を検索していた。
普通のホテルで3名だと、かなりの確率で2つのお部屋になって、一人だけ別部屋になる。
なかなか思っているお宿が見つからず、ちょっと違うけれどまあいいか、って思って予約したのがここ。みちくさやさん。「バックパッカーのお宿、何もないのが良い所」笑、というのがキャッチフレーズの宿泊施設だ。ここだと、3名一部屋で宿泊できる。
一泊だけだし、富士山が見れたらいいか、って思ってここを予約。
この民宿。本当に何もないんだけれど（笑）、ご主人がとても親切。
出発の日には「何時ごろの到着になりますか？お迎えに上がりますよ」というメッセージが何度も届いていた。あんまり計画した観光ではなかったので、実際何時頃にいけるかよくわからなかったし、少し河口湖周辺を回ってから、自力で民宿までたどり着けると思っていた。あと、なぜか返信が上手くできなかったので、そのまま放っとらかしになっていた。
で、お宿に到着したら、本当に外人さんに人気があるみたいで、他の宿泊客は、私たち以外、たぶん全員外人さんだった。笑。壁のところに宿泊した方の記録があるんだけれど、いろんな国の国旗が書かれていて、いろんな国の人のコメントで壁いっぱい埋まっていた。
入ったところのレセプションの横に居間のような広いスペースがあって、ここでみんな集ってしゃべったり、勝手にご飯を食べたりできるようになっている。手前にキッチンがあって、食洗器、電子レンジ、湯沸かし器、トースターなどが整備されていてどれも自由に使ってよい。
到着したら、ご主人がすまなさそうに、「メッセージいれたのですが、うまく届かなかったようで・・・」いえいえ、ちゃんと届いていますよ。私が返信してないだけなので。笑。
お部屋は畳のお部屋で、お布団、座布団が押し入れに入っていて、小さなちゃぶ台が用意されている。こんな雰囲気は外国の方にとってはたまらないだろう。
それに、ここ、お部屋から富士山が見える！！
すごい。オーシャンヴューならぬ、富士山ビューだ。
ご主人から「ほうとう」がこのあたりの郷土料理なので、是非食べたほうがよい、って教えてもらい、近くのお店を教えてもらったんだけれど、そこは残念ながらお休み。
まあ、コンビニで食料品を買い込んで帰ってきて、お部屋でまったり過ごす。
結局、他でほうとう、食べました♪
あっさりした煮込みうどん？みたいな。具がたくさん入っていて優しいお出汁で美味しかったです。
で、ここの御主人から、河口湖の六角堂まで登ったら天気が良いと逆さ富士が撮れますよ、というアドバイスに従い、六角堂まで行ってみたら、（歩いていける！）本当に見事な逆さ富士が撮れて、大満足！
翌日は大石公園まで行くって言ったら、そこだとたくさんソフトクリーム屋さんが出ているけれど「花テラス・カフェ」がお勧めですよ、ってアドバイスをもらい、行ってみたら本当に素敵なカフェ♡。この富士山の裾野の田舎（ごめん！）で、こんな素敵なカフェに出会えるなんて。
元々は地元の方だったので、とても詳しいし、良い情報をニコニコしながらさりげなく教えてくれ、その情報が本当にばっちり良い情報だ。
ここを経営されているご主人はもともと7人家族、という大家族だったのだが、子供たちも大きくなり彼も東京で仕事をすることになる。だが、ご両親の体調不良のため、実家を手放さないといけないかも、という時期に脱サラをして実家を改築し、この民宿の経営に踏み切った、とのことだ。
つまり、この大きなおうちは実家だったんだ。すごい。
一人でやってるのか、こまめに動いて、水回りも常に清潔だし、キレイにされている。
おしゃべりが好きなのか、宿泊客といつも楽しそうにしゃべっている。もちろん英語で。
流暢な英語、というより、日本語っぽい英語だけれどよどみなく、自分の言葉で楽しくしゃべる人だ。本当に人とのコミュニケーションが好きなんだろう。
でないと、こんな面倒な？お仕事しないだろう。好きだからやれるに違いない。笑。
日本っぽい作り、富士山が見えるお部屋、河口湖が目の前、清潔な水回り、キッチン、みんなが集まれる日本っぽい居間、気さくでおしゃべり好きなご主人・・・
これは、外国から来た人達にとっては、とてもうれしいお宿だと思う。
そう、何もないけれど安いし。笑。
