ショパンコンクール

思うこと

遅ればせながら、ショパンコンクールを聞いた。

日本人も二人、2位と4位に輝いた。
この難しいコンクールに今年はたくさんの日本人が予選に残った。

一位はブルースリウというフランス生まれの中国系のカナダ人。
生まれ持ったものなのか、アジア系の勤勉さとフランスの芸術感覚がカナダで花咲いた?みたいな国籍の持ち主だ。多分半分くらいの人が「ブルースリー?」って突っ込んでたんじゃないか、と思う。(笑)
名前はともかく。
軽いタッチでも、音一つ一つがキラキラして正確なリズムを刻み、さすがに安定感のある素敵な演奏だった。

全然知らなかったけれど2位にはいった反田さん。
画面にSoritaっていつも出てきていたので、どんな漢字なんだろう、って思ってた。逆に漢字だけみたらソリタって読めないよ。今年は名前突っ込みが多い(笑)

この人の演奏が本当に素晴らしかった!!
こんなに優しい音を出せる人がいるんだ、ってびっくりした。
優しいんだけれど芯のある音。たくさんの表情を持った演奏。
こんな音は聞いた事がない。
オケとの相性も抜群によく、溶け合って大きなうねりとなって響く。心地よい。
私の中では彼がずば抜けて一番だった。

どこでもコンクールの結果は自分の好みとは一致しない。
感覚で「いいな」って思っているだけ。
細かい所は見ていないし、間違えたからって減点するわけでもない。
身勝手な判断だけれど、それでいいやん。素人やし。素敵なものは素敵なのだ。

大体音楽に得点をつけるのが音楽そのものの本質と合わない。
コンクールだと、高得点を目指した演奏になってしまって、面白くなくなるケースがあるように思う。でも、コンクールで名前が売れないと、コンサートしても人が集まらない。悩ましい所。

4位になった小林愛実さん。
彼女は今回のコンクールには全然関係ないけれど、Youtubeに4歳の時の演奏が上がっている。これが、すごい。4歳でこんなに弾けるか??ってため息が出るくらいスーパー4歳だ。

なぜか、子供の頃天才児だった子って大きくなると普通になってしまうことが多い。
アジア系にはスーパー天才児が現れることが多いように思う。
親の思い入れの強さと子供の素直さ、国民性等が寄与して頑張る子供が育ちやすいのかもしれない。

空手で活躍した高野万優(まひろ)ちゃんもそうだ。
あれ程、すごい型を披露していた小学生の女の子。ユーチューブでも山ほどでてくる。でも、中学になったら、なぜか切れが悪くなる。

きっといやという程練習を重ねて、がんばってきたんだろうな、って思うけれど、大人になるにつれて、輝きを失っていく。練習の過程で、本来は「湧き上がってくる探求心」が磨り減ってしまった感じ?
心理学の先生だと上手に表現してくれると思う。うまく言えなくてもどかしいけれど、小さい時に教わりすぎたのか、頑張りすぎたのか、才能があったのを親がいじりすぎたのか、よくわかないけど、そんな事やと思う(どんな事やねん!)

同じものを小林愛実さんにも感じる。
もちろん、彼女はここまできてショパンコンクールという大舞台で4位に入るくらいまで成果を挙げているけれど、あの小さい頃の輝きがない気がする。
今でも十分上手なんだけれど、あの小さい頃の演奏を聴いて、あのままうまく成長すれば、もっと破格の演奏家になったのに、とか思ってしまう。
ならなかったかもしれないけど。

ともかく、今回はKyohei Sorita推し☆

 

 

 

 

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