コロナ対策の闇について考える

ベルギーについて

12月5日(反コロナ規制デモ), 6日(労働組合(FGTB・CSC)によるデモ), 7日(医療従事者によるデモ)(日 – 火)と三日間連続で全国的なデモがあるらしい。

またかー、気をつけなくちゃ。メトロ、バス、トラムも間引きになったり、運行に影響がでる。
でも、そう、よく考えたら、最近はほぼテレワークなので、はっきり言ってストライキもあまり影響がない。良い時代になったもんだ(笑)

今までは、本当にストがある、って聞くと心底落ち込んだ。
私は基本、公共交通機関を使っての通勤なので、昔、ストの日、会社へ行くのは大丈夫だったけれど、帰りのバスが来なくて、めちゃ待ったのに途中までしか行かず、その後歩いて最寄りの駅まで行かされ、迂回に迂回を重ね、おうちに帰りつくのに3-4時間かかったこともある。

これに懲りて、一度は有給で休んだ。でもこんなことに有給を使うのはもったいない。
だってベルギー人はストが好きなんだ(笑)。しょっちゅうストをやっている。その度に有給で休むわけにはいかない。

友達の車に乗せてもらったり、色々準備をして望まないといけなかったのが、今や、テレワークが主流。ストでも全然問題ない。今ベルギーでは、テレワーク週4日、という指標が出ている。週一日だけ会社へ出社すれば良いので、楽勝だ♪

看護師の娘ちゃんとしゃべっていたら、彼女もストに参加するって言う。
ええ、そうなん??

彼女の参加するストは看護師さんと介護人さん達のストらしい。
仕事はどうするん?

「手術室が閉まってるからええねん。」

彼女は手術室で働くオペ看なので、手術がなかったら(今までそんな事は一度もなかったが)暇なんだ。
ともかく今までは、超忙しそうだった。同僚の看護師さん達がこの数か月で数名辞めていったし、何名かは病気だったり、鬱気味だったり、人が足りてなかった。で彼女は今年入ったばかりの新米さんなので、あまり断れなかったんだろう、超過勤務が半端なかった。

娘ちゃんのところでは、結局手術室の看護師さん達が足りないのに、外科医の先生は通常通りの手術を予定に入れ、少ない看護師さんの負荷が増え、最終「こんなん、やってられんわ!」と辞めていくか、頑張りすぎて精神的に参って「Burn out」してしまうか、という事らしい。

聞くところによると、今看護師さんが不足している上にコロナ対策で、ある程度の受け入れ体勢を強いられている。すると病院側は少ない看護師さんをあちこちへ配置させて政府からの要求値を満たすようにするらしい。

「そんな無茶するから、よけいに看護師さんがみんな辞めていくんよ。」
「それに、小児科の看護師さんはみんなコロナに罹って休んでるし」

そう、子供たちから感染する人は多い。学校の先生もかなり罹っているみたいだ。
子供も罹るんだけれど、彼らは自己免疫がしっかりしているので無症状で終わってしまう子も多いみたいだ。だから罹っているのかどうかわからないまま学校に来て、知らない間に感染が広まる。
そうか、小児科医もそうなんだ。

それに府から要求されたICU(集中治療室)を準備しないといけないので、病室勤務の看護師さんたちをICUに回したりするらしい。ICUの看護師さんはそれなりの教育が必要なのだが、それもやってられないので、とりあえず配属の変更、でやられると、突然ICUに回された看護師さんは精神的も肉体的にも参ってしまうらしい。

話をしていると、色々闇が深いなあ、と思う。

まあ、スト、頑張っておいでー。

 

 

 

 

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