11月11日は欧州では祭日だ。
確か第一次世界大戦の終わった日、とかそんなんだったと思う・・・
ともかく、お休みだ笑。
ところで今年は、11月9日が日曜で11日の火曜日は祭日でお休み。
という場合10日の月曜日は平日なんだけれど、この日に休みを取ると、8日の土曜日から11日の火曜日まで4日間の連休となる。
この長いお休みは魅力だ!
という事で10日の月曜日はお休みを取る人が多い。
この休日と祭日の間の平日にお休みを取ることを仏語では「Faire le point フェーㇽ・ル・ポン」と言って橋を作る?って言い方をする。
これはちょっと面白いと思う。
橋渡しねー。意味は分かる。
日本語でも近しい感じがするし、飛び石連休、みたいな比喩を使う私たちにとってはわかりやすい言い方だ。
そういう意味では、仏語って日本語に近しいものを時々感じることがある。
今回のお休みだけではなく、欧州人の方たちはあちらこちらで「橋」をかけて(笑)長いお休みを取ろうとする傾向にあると思う。
大体20日間ある有給を有効活用したい。笑。
ちなみに、欧米だと、病欠は有給とは別にカウントされるので、病欠は病欠で別に申請できる。ピュアに遊びに行けるお休みが20日間。会社によっては、30日くらいまでもらえる所もある。
これはかなり多いと思う。
20日間でもザクっと1カ月間休めるわけだ。
一般的に一度には2週間から3週間取る人が多いと感じる。
後はこのちょこちょこと「橋渡し」の休みを入れて、少し長めの週末を過ごす、みたいな感じ。
日本だと、本当に長いお休みが取りにくい。
なぜなんだろう?
同調圧力?
取ってはいけない雰囲気?
休日をとってもやることがない?
仕事が忙しい?
そんなところだろうか?想像だけれど。
まずは、病欠が別ではない、という所だろう。
病欠するかもしれないので、有給をキープしておく、貯金みたいな感覚になる。
病欠は医者の診断書があれば、有給とは別に休めるとなると安心して有給が使える。
次に、欧州の人は、仕事をしないといけない、という事に対しての「同調圧力」はない。笑。
でも逆に休みに旅行に行かない人って言うのが珍しいくらい、みんな旅行に行く。
休み明けには旅行のお話しを聞くのがルーチン?
逆に旅行に行かないといけない同調圧力?笑。
また欧州だと、有給を100%消化しないと逆に税金が取られる。
ともかく会社のためにも有給を消化しないといけないし(?)、そのせいか、会社側も全部消化するように促すメールを送ってくる。
という事で、「取らないといけない」と感じさせられる欧州。
家族サービスもあり休日は必要。
とはいえ、旅行先でなにか頑張る日本人に比べて、何もしない欧州の人達。笑。
旅行先では、ぶらりを散歩したり、本読んだり、好きな人はサイクリングやハイキングなどアクティブにすごしたり、と、ガチガチの予定はなくぼーっと過ごすのが一般的。
やることがない、という事象に対して罪悪感を感じるのが日本人。
何もしないのを贅沢な時間、嬉しいこと、と受け止めるのが欧州、って感じがする。
勝手な解釈だけれど。笑。
仕事が忙しい?
これは長年会社勤めをしてきた私が言えるのは、仕事って言うのは、自分ひとりでやるものではない。これは会社としてその業務を動かすものなので、一人でしょい込むのは間違っていると思う。
仕事量が多すぎるのは会社として効率が悪いのか、本当に必要な人材を補給できてないか、どちらかだろう。その場合は仕事量が多い、という事を明確に表明しないと会社としては判断しようがない。
効率を上げるのか、人を補充するのか、は経営判断。
配置を変えるだけでも効率化できるって言うケースもあるし、そのあたりは経営判断にゆだねるのが正解だと思う。
という事で一般的な会社員の方は、ゆとりちゃんと言われようと(笑)、ともかく自分の時間をしっかり確保するのが賢明。何もしない贅沢を味わってほしい。笑。
ただ、この前もタイの同僚と話をしたんだけれど、タイだとやはりどうしても女性は上司からの指示には逆らえないし、できない、と言う事は難しい、そんなことを言うと評価を下げられる、と言っていたので、日本もまだそれに近しい環境なのかもしれない。
という事でこの「ポン(橋)」のお休みの4連休。
日本の働き方について考えてみました♪
ちなみに。
最近日本では、
「祝日と祝日の間に挟まれた平日は「国民の休日」となり、休日になる」らしい。
へー!!
これは、「国民の祝日に関する法律」で定められており、祝日と祝日に挟まれた平日は自動的に休日とみなされる、との事。
すごいねー。
勝手に「橋」を作って休んでしまう国民ではなく、あんまりにもみんなが律儀に仕事をして休まないから?法律で決めたのか??。笑。
