日本人的な礼節ってどう?

フランス語
dav

新学期が始まり、私たちの空手のクラスも開始した。
新学期が始まり、新しい子供たちが来るので、またみんなに教えることから始めないといけないなあ、って思っている。

他の所はどうなのかよく知らないんだけれど、私たちのクラスは礼節には厳しいと思う。日本人なので日本人的な統一感を持ってコースを進める。最初に教室に入ってくる時には必ず礼、退室時も必ず礼。最初は全員の挨拶、正座をして黙想、これは必ず実施している。

これは日本人、というより主人の性格かもしれないけれど、始まりと終わりをキチっとしたいようだ。ダラダラ始まったり、途中子供たちがあっち向いたり、ごそごそしたりして集中しないのを嫌う。稽古をしている時にふざける子供、隣にちょっかいを出す子とか、しゃべる子とかは、怒られる。

小さい子に集中させるのはなかなか難しく、最初は言葉で注意し、何度が注意を促して、それでもダメなら立たす。仏語で「au coin! オ・コワン!」角に立ってなさい!って言う。

まあ、ふざけてるくらいなのでそれ程やる気もないんだろうし、立たされたらラッキーくらいの気持ちかも?って思ったりするんだけれど、それが意外とシュン、としている笑。

でも、これでちゃんと立ち直って、ふざけずちゃんとお稽古を受けれるようになる子もいるし、「ce n’est pas ce que je pense 僕の思ってたのと違う・・」って言って去って行く子もいる。

昨年何度もコワン!、って叱られていたので、今年はもう来ないかも?って思ってた子がまた来てたり、昨年上手かったから今年も続けてくれたらよいのに、って思っていても「今年はサッカーを申し込んだから」とかあっさり辞めちゃう子もいる。こればっかりは何ともならない。

何年も怒られていたのに、段々上手になってしっかりしてくる子もいて、そういう子に出会うと嬉しい。ちょっとだけ、「おー、いい子になったな」「よくついてきたなぁ」って感激させられる。こんな子がいるから勇気づけられる。

主人は、別に下手でも、うまくできなくても、形が少し悪くても、やり方を間違えても、ほぼ文句を言わず、にこにこして、動いてたらいいよーって言っているのだけれど、真面目でない子、ふざける子、しゃべる子に対してはめちゃ厳しい。ともかくひつこいくらい怒ってる。

ちょっと生意気な子供も怒られる対象になる。少しできるようになるといい恰好したいんだろう。小さい子に生意気な事を言っている子供も時々ガツン、とやられている。

ただ、怒ると言っても体を小突いたり、足払いで倒したり、体罰的な事はしない。強いていえば、壁際に5分程度立たせるだけだ。本人がこれはしてはいけない、という事がわかって、ふざけず、真面目に言われたことをしっかりやれるようにもっていくのが目的だ。

そのせいか?毎年、9月入っても年中くらいで辞めていく子がまあまあいて、淘汰されていく(笑)。

ところが、ここ数年、辞める子供が少なくなっている気がする。今いる子供たちは、この自由な国にいても、主人の厳しい躾けに耐え?ちゃんと言う事を聞いて謙虚に育ってきたいい子ばっかりだ。

新しい子も昔ほど悪ふざけする子供が少なくなってきた気がする。ちゃんと育ってきたお兄ちゃん、お姉ちゃんの影響が大きいのかもしれない。もしかしたらどこかで、厳しいぞーってウワサが流れているのかもしれない笑。

多分、主人は子供たちに対してでも真剣に空手を教えているからだと思う。
小さい子なので、半分はお遊びで、好きなように楽しく動かしておくっていう方法を取っている教室もあるんだけれど、主人はそれが出来ない。
子供でもちゃんと教えるから、ふざける子供たちに怒るし、真面目にしないと横に避けておく、って言う発想になるんだと思う。

でも、欧州でそんな厳しさってどうだろう、って思っていた。
日本人だと、「道」とつくものは、そんなもの、って納得できる下地があると思うんだけれど、欧州の人達には受け入れられるのか?って心配していた。
ここ数年やっていて、思ったんだけれど、子供たちに礼節を教えるという点では、欧州の人達のDisciplineにも通じるみたいで、割と受け入れらているみたいだ。親からの評判はそれほど悪くない。

でも、これもきっとちゃんと空手を教えている、という姿勢が親にも伝わっているんだと思う。

欧州の躾について・・・
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ただ、欧州で気を付けないといけないのは、体育館の環境が運動をするのに適していること、水分補給、休憩の時間を取る事、など人として尊厳にかかわる辺りだ。ここを怠ると虐待、って思われる可能性があるから要注意だ。

なので、冬の体育館で暖房装置が故障したら、お稽古は中止、とかはあり得る。それに暑い日は水分補給の休憩を15分とか20分毎に取る、とかの配慮はしている。その辺りは、日本では逆にややないがしろにされやすい所かもしれないので、きるだけ気にするようにしている。

主人にも「そのうち、悪ガキが良い子になる、ってウワサになるかもね?」って言ってるくらいだ。

私も子供たちが成人して離れてしまったので、孫のような子供たちと関わるのはちょっと楽しい♪
色々お話もしてくれるし、可愛い。
9月になって新学期が始まり、また新しいサイクルが回り始めたので、ちょっと思い起こしてみた。

空手道場を始めたお話♪
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