先週、2月5日ブラッセルの南駅の近くにあるClemenceauというメトロの駅で銃撃事件があったというニュースがあった。
それから毎日ように更新情報があり、日本大使館からの情報だと下記の通り。
・2月5日(水)午前6時頃、クレモンソー(Clemenceau)駅前で銃撃事件が発生、負傷者はなし。
・2月6日(木)午前3時30分頃、クレモンソー(Clemenceau)駅付近で、銃撃事件が発生し、1名が負傷。
・2月7日(金)午前4時頃、ピーターボス(Peterbos)地区で銃撃事件が発生し、1名が死亡。
怖い、怖い!
私たちは、在ベルギー日本大使館からニュースレターが届くので、ベルギー在住の方はほぼ皆さんこれを読んでいると思う。
ブリュッセル・アンデルレヒト(Anderlecht)区における銃撃事件の連続発生 | 在ベルギー日本国大使館
このクレモンソウという駅がどこにあたるか、というとこんな感じ。電車マークのところだ。
真ん中にブラッセルの内リングがあって、南駅のやや北西の方向に位置する。
でもこのうちリングの東の方には、高級ショッピング街のあるルイーズ通り、トワゾン・ドォㇽが位置する。また、ル・ヌーブ通りもこの5角形の真ん中を横切りように走っている。これはかなり近いところにあるので、あまり出歩かない方が良いかもしれない。
日本人が多く住んでいるのはWoluweの方面なので、どちらかというとブラッセルの東方、東南の方向に住んでいる人が多いと思う。
ブリュッセルの19の自治体は、地域の安全を保証するために、警察内で統一指揮に切り替えること決めたらしく、金曜日から、ブリュッセル市/イクセル警察のチームがリスクのある地域(アンダーレヒトとブリュッセル南部)をパトロールすることが決定され、また統一SWATチームも考慮されている。
という事でブラッセル市内で警察の車が走り回っているのを目撃した人も多いのではないか。
新聞を見ると、「ブリュッセル政府の欠如が問題である」と書かれていて、このような指揮が必要な困難な時期に特に障害となるだろう、と書かれていた。
Fourth shooting in Brussels this week – one dead
そう、ベルギーでは時々政府が決まらず、政府のないまま日が過ぎていくことがある。
これもびっくりなんだけれど、とりあえず指名された人も辞めてしまったり、次の人は他の連立政党がイヤだ、って言ったり・・
ベルギーでは一つの政党が政治を行うのではなく、連立政権といういくつかの政党が集まって国を動かしてゆくのだが、これがなかなか同意に至らず、no government という状態で日が過ぎていく。
ブラッセルでも年末くらいから、グタグタしていて、新聞紙上を賑わしていたと思う。
詳しくないのでよく知らないけれど・・・
今回は、そういう状況も、違法な武器販売や、麻薬取引などの取り締まりに影響を与えているのは、という事だ。
と書くと、めちゃ怖そうな気がするのだけれど、住んでいると、全くそんな感じはなく、穏やかな毎日を過ごす。会社では上司の悪口に花を咲かせ(笑)、ご近所さんとは、飼っているペットの話題で盛り上がり、空手に来ている子供たちの言動にクスっとさせられる。平和な日常だ。
そんな銃撃なんて、どこか遠い世界の話、川向うの火事、みたいな感覚でこの類のニュースを聞いている。
でも、よく考えると意外と近いところで起こっているのだし、ちょっと注意をしないと!と思って自分自身の喚起の意味でも、この話題を取り上げてみた。
新聞によると、今後は短期的に警察の数を増やし、巡回にあたらせる、との事。
なので、パトカーに出会う機会が増えるかも。