最近の盲腸の手術は、昔みたいに開腹せず、腹腔鏡を使うのが主流のようだ。
手術を終えた私のおなかに3つの穴が開いていた。想像するに、ここから触手のようなものを入れて腫れている虫垂を除去したのだろう。そう、ターゲットの盲腸は右の下あたり。穴が開いているのが、おへそのあたりに一つ、左の上の方と下の方にひとつずつ。斜めに突き刺したらちょうど右下に到達する形だ。手術前にも説明があったけれど、おなかの中にガスを注入し、膨らませて、この触手を動かす作業をするようだ。
そう、手術後まだ4日目。今もおなかが張っている。

ともかく全身麻酔で眠っているので、全然何が起こったのかわからない。
麻酔ってすごいね。時間の感覚が全くない。
眠った、と思ったらトントン、と起こされる感じ
起こされた時は、あれ、一瞬寝てしまった。今からですか??っていうくらいの感覚だ。
眠りから覚めた時は、モルヒネ系の痛み止めを使われていたらしく、頭がグラグラして気分が悪い。病室に戻っても気分悪くて、2日間結局何も食べていないのに吐き気がして、黄色い液体を吐いた。
後でもらったレポートをみて判明した事実なんだけれど、この腹腔鏡を入れてみたら、どうも私の盲腸はかなり大きく腫れていて、かつ、少し破れて、それで局所的に腹膜炎を併発していたらしい。
それで、通常手術より長い時間がかかり、痛みを抑えるのにキツめの薬剤が使われたらしい。
でも麻酔で眠らされている私は手術がどれほどかかったのか、それがそんなに大変だったとかは全然わからない。笑。
膜炎を併発してしまったせいで、手術後の私のおなかには、腸内の血を出す小さなビニールの袋がおなかの左下のあたりにぶら下がっていた。4つ目の穴だ。笑。
そこへ少しずつ血が溜まっていくので、看護師さんが時々血液を捨ててくれる。
手術の終わったのが10時半ごろ。
病室に帰ってきたら、もうすぐお昼。
昔の感覚だと術後は絶食か、せいぜいおかゆさん、違う???
そんな心配はよそに、しっかりお昼ご飯が出てきた笑。
お昼なので、何かすごいデカいお皿にてんこ盛りのキヌアみたいなやつ。マッシュルームやズッキーニのホワイトソースがかかっている。それにスープ、サラダが出てきた。笑。
手術後2時間で、この大量の、それもホワイトソースのかかったお野菜たっぷりのお昼ごはん。
すごいなー。笑。
おなかはすいていたけれど、これじゃない。笑。
さすがに胃が受け付けず、わずかのスープと、少しのキヌアをよく噛んでほんの少しだけ、食べた。
それからちょっとウトウトしていたら、主人と娘ちゃんがお見舞いに来てくれた。
「手術、早かったんやねー」
そうそう、これもベルギーあるあるなのか知らないけれど、救急で搬送された私の手術の時間は、その時点では未定で、看護師さんですら把握できていなかった。
担当してくれた研修医の先生も「できるだけ早く手術できるようにしますねー」と言ってくれていたが、救急の私の予定は翌日のプログラムにはまだ組まれていない。ピュアに「外科医のやる気と都合」という事らしい。でも、先生も看護師さんもまあ11時ごろかなーっていうのが共通の認識だった。
で、朝起きたら、看護師さんが手術の準備をもってきて、シャワーを浴びて、これに着替えて、このリストを全部書き込んで―と説明してくれた。
はいはい、とめちゃたくさんある問診票をひとつづつ記入していた。
そうしたら、急に他の看護師さんが飛び込んできて、
「この患者さんを15分後に手術室に連れて来いって言われてる。」
さっきの看護師さんがめちゃ慌てて、「シャワーは時間がないので、とりあえず着替えて。手伝うわ。問診票は移動途中で書いたらいいから。」笑。
着圧タイツみたいなのを二人の看護師さんが両方から履かせてくれ(笑)、手術着も後ろのリボンですら結んでいないまま、問診票と眼鏡(笑)とボールペンを枕元に置いて、そのままガラガラ運ばれていった。
運ばれている途中、私は必死に手術着がずれないように気をつけながら、問診票を記入し、手術室に着いたら先生が挨拶してくれたが、その後速攻麻酔で寝てしまい、その後の時間の記憶がない。あれよあれよという間の手術だった。
そんな話をして、外科医のわがままやーとか、早くてよかったやん、とか、みんなで笑った。
笑ったら、傷口が痛い!!笑。
そうこうしていると、下の娘ちゃんも来てくれた。
この病院の近くにあるパン・コティディアンで紅茶とクロワッサンを買ってきてくれてた。
おおー、娘ちゃん。神!!!!
おなかすいてたし、キヌアは欲しくなかったけど(笑)、おいしい紅茶、飲みたかったよ~!!

めちゃ美味しかったよ♪♪
