この前、会社で日本から出張で来られている方に「三笠」を頂いた。
で、日本人女子のお友達に「ねえ、三笠、頂いたので一緒にいかが?」ってお誘いした。
そうしたら「えっ、三笠って何?」
あー、三笠って関西弁だっけ?びっくり。知らなかったなあ。
三笠は全国共通やと思ってたわ。で、標準語で何て言う?どら焼きであってるかな?
「どら焼き・・(かな??)??」
「あーどら焼きね。ありがとう~!じゃあ日本茶を入れよっか♡」
ベルギーでお仕事をしてもう長いし、その間に東京、名古屋、熊本、北海道とあちこちの地域の日本人女子たちと仲良くさせて頂き、私も標準語が完璧なくらい?上手くしゃべれるようになったと自負している。(ほんまか?)
でも、関西人にとって、標準語のマスターは、他県の方が考えている以上に面倒だ(笑)。
たとえば、イントネーションを直したり、語尾に気を付けたりするだけではなく、助詞「てをには」を意識して入れる(笑)、単語を長くのばさずに切って発音する、など、気を付ける点が多い。それにこういった固有名詞が違う場合があるので面倒だ。
例えば、「手から血がでた。」みたいな場合は関東の方は「手」と「血」にアクセントが入り、それぞれの単語が短く切れた発音になる。
関西人は「てーからちーでたー」みたいに、単語をやたら伸ばす傾向にある。ここでは「が」もぬける(笑)上、大げさに表現するのが好きなので、「やっ、どないしたん!あ、そっちちゃう、こっちや、ほらみてみー、てーからちーでとーでー!」みたいなうるさい感じになる。
なので、一音の単語ははっきり切ってアクセントをつけて発音し、ちゃんと「助詞」をつける事を意識し、軽ーく話に入れるようにすると良い。笑。って、なんの講座やー笑。
で、この前、白目の所に水疱が出来た時も、友達に説明している途中で、「めばちことは違う」って言いたかった。
でも「めばちこ」は関西弁で標準語は別の単語が存在している、って言うところまで認識していたんだけれど、何だったかが出てこない。
頭の中で単語を探していてた。何だか全然違う単語だったはず。「め」とかから始まらない。うーん、コンジョンクティヴィットって仏語があったよな、これは結膜炎か?英語やったらコンジャンクティバイタスって発音するんやったっけ?これも似てたよなーと頭の中の単語探しはあちこち飛んでしまい、出てこない。なんで仏語の方が標準語より先に思い出すんやーって自分でつっこむ。。
グルグル探していると、思い出した!
ものもらい、だ。
ものもらい、なんて普段使わないし、それに「できもの」がなぜ「ものもらい」みたいな名前になる?。めばちこの方がわかりやすいやん!
単語を思い出したので、友達との会話に戻って、「この前ね、白目の所に水疱みたいなのができて、びっくりしたよ。ものもらいとは違うんよ。目の白目の所。で、目の中に違和感があって、ゴミが入ったほど痛くないんだけれど、ゴロゴロした感じ?・・・」
ってお話が出来た。みんな知らんやろうけれど、頭の中は大変!笑。
そんな感じでかなり標準語を話す時は、関西弁特有の固有名詞もちゃんと標準語に翻訳してからしゃべる様に、めちゃ気を付けている。
で「ものもらいの事を関西弁で”めばちこ”って言うんよ♡」って感じで、お披露目をする。
みんなきゃあきゃあ笑ってくれたり「かわいいねー」って言ってくれたり、まあまあ反応は悪くない。
そうしたら京都出身の子が「京都だと”めいぼ”っていうよ」
へー知らなかった!
めいぼって何?可笑しい!!って笑いこけたけれど、まあ逆から見ればめばちこも変な響きなんだろう。
そうしたら北海道から来た子が「ほら目の中に違和感がある時、って北海道では「目がいずい」、って言うよ」って教えてくれた。笑。
あー、雰囲気わかるなー。そうそう、目がいずい、そんな感じ♪
方言って面白いね!
そうそう、話は変わるけれど、私は初めて会った人とかと雑談をしていると時々、「関西の方ですか?」って言われる。あらー私、こんなに完璧な標語をしゃべってるのに(笑)?
「えっ、わかりますか?笑。神戸出身なんですけれど。もう神戸を出てから長いんですけどね。」
「ハイ、時々、言葉のイントネーションが時々関西の方のイントネーションがでるので、そうかなーって思って」
ふむ。ちょっと言い訳をさせてもらうと、神戸を出てから長い、と偉そうに言ってるけれど、神戸から直接ベルギーに来てしまったし、ベルギーでの職場は仏語だったり英語が共通言語の所で働いて、家に帰ると完全関西弁か、ご近所さんと仏語だったので、標準語の習得時間はあまり長くなかったのかもしれない(笑)・・・
関西人にとって、標準語はムツカシイです・・・