娘の誕生日だったので花を買った。
切り花だ。
花っていいな、って思う。
家が明るくなるし、見ていて気持ちが穏やかになるし、毎朝お水を替えてあげて、傷んだ葉っぱを切って、と少し手間が必要なのも、人の気を引いているみたいで、いい。
それまでは、そんなに思わなかったけれど、トシかな?
お花屋さんで花束を選ぶのも楽しい。
色がたくさんあるのがいいのか、小さな花がたくさんあるのがいいのか、大きくて派手な花にしようか、同色系でまとまっているのがきれいかな?どれも、良さそうで迷う。
私は個人的にチューリップが好きだ。
小さめの花で固いつぼみがぎゅうぎゅうに詰まっているチューリップがいいな。
花が少しずつ開いていく様子が楽しみだ。
昔、白いチューリップの花束を買って、30-40本くらいあったかな?すこしずつ開いてきたら一本だけ淵の赤いチューリップが混じっていて、何だか得をした気分になった。
好きなものってどこか好きな思いでとリンクしていると思う。
チューリップを見ると、何だか懐かしい、やわらかい感覚がふっと沸いてくる。具体的なものはないんだけれど、きっと良い思い出があったんだと思う。
残念ながら、それが何なのかよく思い出せない。
昔チューリップの球根を買ったことがある。キューケンホフに行ったときだったかな?
お庭にたくさん植えて、毎日お水をあげて、寒い冬を越した。春になると芽がぐんぐん伸びてくる。球根一個にお花が一つ。1週間くらいは機嫌よく咲いていたけれどその後は、茎がにょきにょき伸びて、まるでろくろ首みたいになって、花びらは反り返り、花が散っていった。その時、手間の割には、お花の期間が短いなあ、と思った。当たり前なんだけれど、何だかコスパが悪いなあ、と思ってそれからずっと切り花購入派(?)だ。
多分、私は植木を育てるのは向いていないと思う・・・