謎の配達物🏣

ベルギーについて

ベルギー郵便局「bpost」からレターが届いた。
3か国語の3枚つづりになったなかなか大層な感じの手紙で、読んでみると、何か荷物が税関で引っ掛かっているらしい。

なぜ、税関で止まっているか、というと中身と価格を証明するものが添付されていなかったためらしい。もし贈り物の場合はその物の価格(価値)を証明するものを提出して欲しい、との依頼だ。

その中の価値によって、税金がかかる、という仕組みだ。

これは友達から聞いた事がある。
日本のご両親から送ってもらった日本食にでも、結構税金を課せられるらしい。
種類によっても課税率が異なるので気をつけないといけない。

でも、この手紙、「日本からあなた宛ての配達物が届いています。」って書かれていた。

って日本、って範囲が広すぎないか?!
いやいや、少なくとも誰から来たのか書いてくれないと、私たちは100%日本人だし、日本に家族、親戚、知り合いはたくさんいる。「日本」だけじゃあ、特定するのは難しい。

その上、内容証明を14日以内に指定のフォーマットにアップロードしないといけない。2週間以内に誰から来たか見つけ出して、それが何でいくらだったか、何らかの形で書いてもらって、それを翻訳してpdfにしてフォーマットにアップロードか。なかなか面倒だな。

でも、安易に「送り主は、多分家族の誰かかな?まあ、見つかるやろうー」って思ってた。両親、家族心当たりがありそうな所に「何か荷物送ってくれた?」ってメールを出す。ところが翌日、誰からも「送ってないよ」っていう返事が届いた。

じゃあ誰やねん!!

両親からは、郵便局からの詐欺メールとかもあるみたいだから気を付けた方がいいよ、って書かれていた。そうそう本当にbpostの詐欺メール騒ぎは実際にあって、会社の中でも「気をつけましょう」って言うメールが来ていた。
確かに、気味悪いかも。

それに、この手紙の中には、どういう場合はいくらの税金が課税される、という細かい表示が書いてあるのに、問い合わせ先の電話番号もメールも書かれていない。不親切な・・・

手紙の中に追跡番号が載っていて、bpostのサイトに行って、そこから追跡番号を入力するとその配達物がどういう経緯を辿ってきて、どの地点にいるのか、というのがわかる。それを見る限り、本物だ。とりあえず唯一わかる郵便局bpostに電話を掛けてみた。

何度も1番やら2番やら押した挙句、やっとこさ担当の人と話することができたので、追跡番号を伝え「日本からの配達物、って書かれているけれど日本だと広すぎて特定できないので、送り主の人の名前、わかりますか?」って聞いてみた。
郵便局の担当の人も色々調べてくれたけれど「今税関にあるみたいで、ここからは送り主の情報が見えません。重量は100gなので小さい物ですよ。そのフォーマットに事情と質問も書いて送ってみて下さい。お返事を出さないと、破棄されてしまう可能性があるので、何らかのお返事をしておいた方が良いですよ。」
とアドバイスをもらった。

ええ?100gって何?ますますこんがらがってきた。

この内容証明のpdfか写真しかアップロードできない場所に無理やり「送り主の名前を教えて欲しい」と書いたドキュメントをアップロードした。ベルギー在住の人は想像力と工夫と厚かましさが要求される笑。

翌日、この税関の担当の人からメールが来て、送り主の名前がわかった。
「nobo corporation」

名前はわかったけど、誰?何?謎は解けない。

追跡の経緯を見てみると、送り主は5月に配送していた。
なぜか税関で3か月も止まっていて、それが今頃レターを送ってきた、という事実も判明した。

そこで主人が「あっ!」と叫んだ。

わかった!アマゾンや~!

そう、5月頃、主人が「アマゾン・フランス」から何かのマグネット?を購入しようとしていた。窓口はアマゾン・フランスだけれど、その先の仕入れ先が日本のnobo corporationと言うメーカーさんだった。その日本製のマグネットが彼の目的にピッタリだったため、クリック、クリックで買い物かごへ入れて支払いまで済ませた。

ところが、このマグネットが一向に到着しなかったので(そりゃそうやー。税関に3か月もいたんだから)、アマゾンに文句言って、商品は未着のため、という理由で購入をキャンセルした。アマゾンも払い戻しまでしてくれた。

まあ、コロナ以来、アマゾンの利用率はグンと上がった気がする。
簡単に買えてしまうし、動かなくていいのも楽だ。
ベルギーはアマゾンベルギーはないので、アマゾンフランス、アマゾンオランダ、アマゾンドイツ、アマゾンUKなどを利用する。各国のIDを持っている(って自慢にもならないけれど笑)

その時に「商品は既に発行されており、もしそちらへ到着した場合は商品を受領せず、配達会社の人には送り主まで返送してもらうよう手続きをして欲しい」と書かれていた。

もう一度税関の方には、このアマゾンの注意書きをつけて、送り主へ返送を希望します。と書いて送っておいた。

という事で謎は解けた♪
正解はアマゾンでした。(わからんわ~!)

 

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルギー情報へ

にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ
にほんブログ村

ブリュッセルからボンジュール - にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました