ベルギーのいい加減さ・・😞

ベルギーについて

今朝、出社の途中信号を曲がった所で2重連駐車している車がいた。
あ~・・・またか・・・って感じだ。

もうちょっと横の方へつけてくれたら、その横を車が通り抜けれるのに、ドン!と車道の真ん中に停めてるから、その後ろの車はストップするしかない。どうもその横にあるお店に用事があってきている軽バン?みたいな仕事用っぽい車だ。

その真後ろの車、つまり私たちの前の車は、ちょっと前から来る車の様子を見ながら少し前の車が途切れた瞬間を見計らってスッと2重連の車を追い抜いて行った。

見たらその2重連駐車の車の横にお兄さんが立っていて、運転手さんとしゃべってた。
いやいや、立ってしゃべってるお兄さん、後ろに車がつかえてるの、わかるやん!
もう少し横の方へ停めたらみんなの迷惑にならないよ。

イライラしている私を横目に主人も前の車に続き、何事もなかったかのようにスッと追い抜いて行った。

こういう時ってベルギー人、みんな優しいなあ、って思う。
別に2重連駐車の車に文句を言うわけでもなく、悪態をつく訳でもなく(笑)、クラクションを鳴らす訳でもなく、何事もなかったかのように、スイっと避けて進んでいく。

日本人って割と「規律」に厳しい気がする。
交通ルールでもそう。ルールを守らない人には、なかなか厳しい態度を取っていたような印象がある。
横から入る時も一台ずつ、というルール上ならきれいに入れてくれるけれど、ズルしようとしたら意地でも隙間を開けてくれない、とか・・・
最近はチェイスされて事故を起こした、みたいなニュースも見た事がある。

そういう時って「規則を守らないヤツが悪い」という名目の元、得てして頑固になる気がする。だって、そういう風に教えられてきているし、そういう習慣だし、悪い人は罰されて当然、みたいな気持ちがあるんじゃないかな?。だいたいみんな規則を守って生活をしているから、それでうまくいっているのかもしれない。

違った人種も多く、習慣の違う人達がたくさんいる国で、長く住んでいると、でもこのいい加減さに慣れて?このルーズさも時として心地良い。
2重連駐車の人もちょっとイラっとするけれど、とりあえず前から来る車を見ながら回避可能なので、それ程大きな問題ではない。

時々予測をしない所を工事していて全くどっちに進めない場合もある。いや、この道を両方掘ったら、一方通行の車が行かれへんやん!設計ミスちゃう?って私は個人的にイラっとするんだけれどみんな一方通行を逆走して?出ていく。

逆走しか解答がない訳なんだけれど、工事の人に文句を言うわけでもなく、悪態をつく訳もなく、淡々と順番に仲良く逆走して抜けていく。

前も書いたけれど信号が2,3日壊れていても、みんなアウンの呼吸で何事もないかの様に進んでいける。
ロータリーでも厚かましい車とおとなしい車がいて、うまく組み合わさって何となくいい感じの流れを保てる。慣れてくると、この車はムリ、でも次なら入れてくれる、みたいな感覚をつかんでいく。

つまり、イライラしている自分がソンした気にさせられる。ルールを守らない人を正すことができないのなら、イライラせず、解決策を考えた方が楽だ。
長くいると、このゆるやか~ないい加減さに馴染む気がする。
何となく呼吸が読める?!様になってくる。

そういえば、最近私の家の近くの車道にやっとこさ白線が引かれた。
そう、車がすれ違えるように道路の真ん中に引かれる白い線だ。
今ごろ?って思うかもしれないが、ここに住んで25年くらいは、道路の真ん中に白い線が無かった笑。皆さん適当に走っていた。主人が最初の頃、何で白線がないねん。走りにくいわ!って文句言っていた。

最近引かれた白線をみて「何で白線引いてんねん。走りにくいわ~」って文句言っていた笑。
白線なしに慣れすぎて、逆に白線が目に入ると惑わされるらしい?

慣れとはそういうものだ(ほんまか?)

主人に「さっきの車、日本だったら、きっとみんなに文句言われてたよね?」って聞いてみた。

「日本やったら、あんな車おらへん。ちゃんと横に避けてるわ」

そりゃそうや・・

 

 

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