うちの大家さんから、アパートをリフォームしたい、って言う話が合ったのは、たぶん数年前にさかのぼる。その時はちょっとびっくりした。
えー、アパート追い出される?
その時見せてもらった設計図は、駐車場も壊して、0階のアパートの面積を広げ、離れの家までつなぐ庭も屋家の一部になる、というすごい大改築の予定だった。その建て替えの申請が通るかどうかもわからない、っていう事だったので、心の中では「通らないでくれ~」ってこそっと願っていた(笑)
それから、何度か立ち話の都度、状況を聞いてみたけれど、アパートの建て替えの申請は出したが、なかなか許可が下りない、言う事だったので、「もしかして、降りないかも?」と、ちょっと楽観的な思いで、もうこの件は頭の片隅に追いやられていった。
ところが、今年のまだ夏も真っ盛りの頃、大家さんから「アパートの工事の許可がおりた」って言う連絡があり、その時は本当に晴天の霹靂!ガーン!って感じ?ビックラこいた!
ところが、最初描いていた、大規模な改築の許可は下りず、どうも断熱材をそれぞれの壁の中に仕込む、というところは許可が下りたらしい。
えっ、それだけ?笑!
これはちょっと笑ってしまった。
ということで、今のアパートの外側はそのままで壁の中に断熱材を仕込み、ついでに台所、トイレ、風呂場を改築してくれ、屋根裏のため斜めに切れているお部屋をまっすぐにしてくれる、という設計図を見せてもらった。
悪くない。
ただ、お家賃は上がる・・・
私のところのアパートは0階1階に女性が一人で住んでいて、2階3階を私のところが使っている。つまり2家族だけが使っている。大家さんから、改築後も住みたいかどうか確認に来ていて、下の階の住人の人はお家賃が倍以上になるので、ちょっと考えたい、という事だった。
私たちはこの場所が気に行っていて、メトロバスも近いし、空手のコースにも行きやすい。ご近所さんもお年寄りが多いせいかみんな親切だし、気心が知れているので、あまり動きたくない。
またもしどこか移ったとしてもどこも同じくらいの値段だ。
なので、残る意思を伝えた。
で、工事はいつから?となると、これがまた、全然話が進まない・・
もうベルギーあるある、だと思うけれど、何でも予定通りには進まない、時間がかかる、先が読めない・・はあー・・
最初は工事は今年の1月頃?って言っていたけれど、もう一月も終わりに近づいてきたけれど(笑)、まだ最終設計図が完成していない状態だ。
大家さんから「設計図がほぼ完成したので、完成したら工事の業者さんの選択にあたる。たぶんこれからはそれほどかからないと思うよ」ていう連絡がきたのが数日前!!
日本人の私たちにしたら「えー、”ほぼ”ってまだ完成じゃないんだ・・・それに、今から業者さんを選ぶの?」くらいの感覚だ。これじゃあ、まだ2,3か月はかかりそうな気がする。
その上、「いつまで」なのかも不明だ。笑。
たぶん6か月くらい、というのが大家さんの意見。
という事は1年近くかかるな、というのが私たちの予測。笑。
その間の住むところを探さないといけないんだけれど、「いつから」がわからないと探せない・・
ということで、この夏頃から、とりあえず家にあるいらないものを整理し始めている。
それに娘ちゃんたちがいた頃の荷物が全部残っているので、二人にとりにおいで、って連絡をして必要なものは持って帰らせた。でもいらないものも多く、何度も荒ゴミのパークに足を運んだ。
この荒ゴミを引き取ってくれるパークは各コミューン毎に設置されていて、ある程度仕分けをして、それぞれ指定のコンテナーにその仕訳けたゴミを放り込んでいくという仕組みだ。これはとても便利。私たちは「Encombrant アンコンブロン」って呼んでいるんだけれど正確にはパルク・ア・コンテヌールというのが正しい呼び方のようだ。
同時に少しずつ捨てない荷物、つまり、写真、アルバム類、本、書類、配線類、とかを段ボールに詰めて、二人の娘ちゃんたちのアパートに少しずつ運び込んで、保存してもらいっている。
一挙にやるのは大変だと思うので、ぼちぼちだ。
これが、詰めてみると、意外と量がある。それもいらないものは捨てたにもかかわらず、だ。
毎週、荷物の整理と荒ゴミ屋さん往復と娘ちゃんのところへ荷物を運びこむ、という作業に追われていた。
まだ、現在進行形で使っているのは、それこそ工事の日程が決まってから、と思っているのでまだまだ先だ。あーこれも時間がかかりそう・・
それに、日程が決まったら、アパートも探さないといけないし。
頭が痛い・・・