実は私たちは、ちょうどコロナの前に空手の道場を開いたのだが、時期があまりよくなくコロナの2年間は苦労した。でも、ありがたいことにその後生徒さんも少しずつ戻ってきて、今、週2回のクラスを一つ、週一回のクラスを2つ持てるまで、大きくなった。
生徒さんが増えてくると、色んな人が来るわけで、今年の始めには、いわゆるモンスターペアレント?と言う人に出会い、入会をお断りした、と言う初めての経験をした。
もう一人。問題が起こった・・・
オーデルゲムの学校の体育館を借りて夕方の6時半から教えているのだけれど、この学校の子供たちは北アフリカからの移民の子が多い。
近くの市営住宅に住んでいて学校に通っている。つまり、まあそれ程裕福でない家庭の子供たちが多い。私たちの道場は、一年間3万円程度で二人目は半額、というそれ程高い値段設定にはしていないと思うんだけれど、この学校に習いに来ているご家族からは、年会費の取り立てに苦労する。😢
もう一つのウォルウェは、日本人も多く治安のよい地域なので、こちらは、何も言わなくても、年初申し込みと同時に全て支払い完了!となる。何の苦労もいらない。当然なんだけれど、笑。
が、こちらの学校の方は、お母さんから分割でもいいか?とお願いされるので、まあ子供さん2人とか3人いるとキツいだろうな、と思って、2回なら割っていいよ。私はそういう所あまり無碍にできない性質だ。
ところが、最初の一回目の支払いも1か月2か月遅れ、次の2回目は、その半年後までは入金がない、って言うケースがザラだ。
全員ではないが、数家族、そういう家族があれば、そのフォローが手間だ。
メッセージを送ったり、紙を渡したり・・・
下手したら、ちょっとずつ払ってくれたりするので、毎回記録をつけておかないといけない。
この人は今日30€入金、この人は120€、この人は25€、みたいな・・・
面倒な記録をつけながら数年が過ぎ、私も慣れてきた。
こういう文化の人なんだー、まあ最終的に払ってくれればいいか、くらいの大きな心が持てるようになった笑。
昨年、かなり大きい中学1年くらいの女子が入ってきた。
一人で来ているので両親とは会ったことが無い。
最初に「一年一括支払い方式なので、今年の9月から来年の6月までで一年間280€ね。」って言っておいたのだが、これがなかなか支払ってくれない。
電話でメッセージを残し、紙を渡し、11月頃、やっとこさ120ユーロ、もらった。
それで「残りの分は1月までに支払いでお願いします」と言っておいたのだが、これも全然。
2月の時点では彼女の所だけではなく、他の2家族未払いの家族がいて同時に追いかけた。笑。
「支払いがない場合は道場での練習を許可できません」というメッセージをがっつり書いて出した。
メッセージが効いたのか(笑)、他の2家族はメッセージを送った次の日に支払い完了、でまあちょっと遅くなったけれどOK.ところが彼女の所だけがどうしてもつかまらない。
そうこうしているうちに時間は流れ、お支払いをしてもらえないまま、3月も終わり、4月を迎える。コースは6月末で終わるので、残すあと3か月だ。もう来ないのかな?って思っていたら、4月の頭に、彼女が一人ふらっと練習に来たので、
「ご両親に支払いをお願いしているんだけれど。ご両親いるかな?」
そうしたら彼女、「両親は仕事でいない」って言う。
「そう、でも支払いが完了するまではお稽古できないので、今日は申し訳ないけれど帰ってくれる?支払いが完了したら、また来たらいいからね。」
と言って、家に帰らせた。
そうしたら、彼女の帰った2分後!、速攻で彼女のパパから電話がかかってきた。
なんかめちゃ怒っている。がなり立ててる感じだ。
でも仏語が下手で、何言ってるのかよくわからない。いや、単語はわかるんだけれど、何を言おうとしているのかが理解できない。
ともかく、娘を帰らせたやろー。なんでやー。みたいな感じで、がなりたてているのでちょっと怖い・・。
こちらも、1月に全額支払い完了しないとお稽古は許可できない、ってメッセージ送りましたよね?でも、支払いさえ確認できれば、いつでも大丈夫。今すぐなら彼女はすぐに来れるし、明日なら次のお稽古から参加できますよ、の主旨を伝えた。
でも、聞いているのかいないのか、ひたすら、はん?たったの120€で、娘を締め出すなんて。ああ、わかったわかった。はん、たったの120€で?。ふん。わかったわかった。
みたいな、何だかそんな単語を並べてたててがなりたてていた。
いや、残りは160€やし!って思ったけれど怖いし、まあ、そこは言わず(笑)。
それでも、120€だったら12月くらいまでは支払っているけれど1月から3月まではタダで来てることになる。その分待ってあげてただけれも有難いって思わないんだろうか?まあ思わないんやろうな。そんなことは関係なく、娘を帰した私に怒ってるだけ。
たったの、って言ってるんだったら、払えばいいやん!
と心の中では思っていたけれど、とりあえず、はい、支払いさえ完了すれば、すぐ参加できますよーの主旨をひたすら伝える。
でも結局、怒ったパパは怒鳴るだけ怒鳴ったら電話をガチャン、と切り、彼女はそれ以来来なくなった。グループラインからも退去した。
主人は、面倒なのがいなくなって良かった♪って喜んでいたので、まあよかった。
でも、まあ地域柄だろうけれど、本当、面倒。
ウォルウェのお友達に相談したら「お月謝が払えないんだったら、習いに来なければいいのに。」と至極当たり前の意見を言っていた。笑。
でも、その理論が通じない人が世の中にはいるものなんだ。
いろいろ勉強になります・・・
9月から新学期が始まり、新しい生徒さんも来るようになって、ちょっと思い出した。
この反省を踏まえ?今年は、契約書に、期日までに支払いのない場合は道場での練習はできません。また期日を過ぎた支払いに対しては、追徴金が課せられます、の旨に一言を加えた(笑)