ベルギーの社会保障について CPAS

ベルギーについて

先日、電話をとったら「CPAS」からだった。
あ~、またか~・・・って思った。

実は、主人と私は空手教室経営している。
今、オーデルゲムとウォルウェとユックルの3か所で教えている。
ベルギーのすごいな、と思う所はこのCPASだ。
CAPSいわゆる生活保護など、お金のない人に対して人間らしい生活が出来るように支援してくれ、必要なサービスを提供してくれる機関だ。

CPASは「Centre public d’action sociale」の略で直訳すると「社会活動公共センター」だけれどどちらかというと「社会福祉機構」みたいなイメージだ。

一昨年、ウォルウェの教室に空手を習いに来た兄弟がいて、彼の父親が「支払いはCAPSがやってくれる」と言って、何か書類を持ってきた。その時が私たちとCPASの初めての出会いだ❤(笑)

生活保護などで生活を保障してくれるのはわかる。
びっくりしたのは、空手なんて「余暇」に相当すると思う。別にやらなくても生きていける。
それを子供たちが空手習いたい、って言うと、社会保障として払ってくれる、すごいなベルギー!って思った。

お父さんは「貧乏でも子供たちには運動が必要だと思う。精神も鍛えられる空手は是非やらせてやりたい!」と熱く語り、私もおお、そうかー、と思い、子供たちはうちのクラスで元気に稽古に励んでいた。お父さんも熱心で、毎回横のベンチに座って子供たちの練習を見ていた。

ところが、ベルギーあるあるだと思うけれど、この書類の処理が進まない・・・・😢
あれや、これや書いてサインして送り、銀行口座を提出したら、銀行から銀行口座所有証明を取ってこい、といわれ、取ってきたら、何かが違うのであれをしろ、これをしろ、担当者が休みなので、連絡が付かない、など、ともかく振り回され、やっと全てOKと思っても入金が確認できない。そうこうしているうちに、もうその年は終わってしまい、子供たちも翌年はさすがにお金も払っていないのに、そのまま続けるのは気がひけたのか、来なくなり、それでもメールを出し続けて、やっとこさ支払い完了。子供たちが来て1年半以上過ぎていた。年間たったの360ユーロ程度だったと思う。

いやあ、大変やった!

CPASはそれぞれのコミューンの中の存在しているらしく、その当時対応してくれたのはウォルウェ・サン・ピエールのコミューン。

いや、だいたいウォルウェ・サン・ピエールは、お金持ちの多いシックな地域だ。お家賃も高い。何でそんなところに生活保護を受ける人が住んだのか、ちょっと不思議な気がしたけれど、その辺は私の知る所ではない。

で、今回電話のあったのは、オーデルゲムのCPASだ。
前回の経験があるから、冒頭の「あ~、またか~」ってなった。

そう、2週間くらい前にオーデルゲムのクラスにCPASの書類を持って来たお父さんがいた。今度は上が女の子、下が男の子の兄弟だ。トライアルコースで来てたけれど、上の女の子が上手かったな。

でも、前回の苦い経験があるので、オーデルゲムのクラスにCPASの書類を持って来たお父さんには「全部そちらで処理を済ませ、入金が確認できたら、こちらへ支払ってください。支払いが確認できたら、クラスへ参加してもらっても大丈夫です。」と念を押しておいた。

これで来なくなっても仕方ない、くらいの思いだった。
あの労力を使うのはもうごめんだ。無精者の私の手に負えない。

が、このお父さんは頑張ってくれたみたいで、オーデルゲムのCPASの担当の方からわざわざ私の携帯へ電話がかかってきた。

入金の準備をしていて、一部は学校から入金され、一部はムチュエルからもらって欲しいとのこと。

うーん、学校からの入金分はインボイスがいるかも。作るの面倒やなあ。ムチュエルはお父さんがムチュエルに行って用紙を取ってきて、私たちが記入して、それを提出しても、入金されるのはご本人、お父さんの口座やん。これは頑張ってネゴして前払いしてもらおう。ネゴるのはちょっと勇気がいる。面倒やな・・

それから、私たちの口座番号を確認し、いくら入金されるか伝えてくれた。

まあ、ちょっと面倒やけれど、まだまし。
今度は上手くいきそう。クロスフィンガーで祈ろう!

ともかく、こんな子供の空手費用まで政府が負担してくれるなんて、いい国やと思う。

全然関係ないけれど、今朝、ステキな朝日の写真を撮ったので、おすそ分け♪

 

 

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