6月と言えば、試験😡。ベルギーの小学校のCEBについて。

ベルギーについて

6月と言えば、試験のシーズン!ではないだろうか?
子供たちは、期末試験(って言うのだろうか?)に大わらわで、準備に大変だろう。
この試験が終わったら、休暇に入る学校も多く、少し早めに休暇に入ってしまう中学、高校も多い。

夏季休暇が始まると、9月初旬までお休み。長い長い夏休みに入る。9月には進学するので、6月の試験は強いていえば、進学テスト?卒業試験?的な意味合いを持つ。

特に小学校6年生に実施されるCEB (Certificat d’études de base)は、ベルギーのフランス語圏の学校の生徒さんは全員受けないといけない。ザクっといえば共通一次小学校版みたいなものだ。(最近は日本でも共通一次とは言わないんだっけ?・・)

どこの地域のどの学校も同じ試験を受講して、ベルギー全体の基準を設け、一定に基準に達していないと中学校へ上がれない、という、子供たちにとっては恐ろしい試験だ。

もともとは、というと、この教科書がほぼ存在しない国(笑)では、先生のプリントだけで授業が進められることが多い。当然、学校、地域、また市が違っても、学校の難易度や内容にバラツキがあった。なので、この統一された基準の試験により、子供たちの学力を一定に保とうというものだ。

この試験は、フランス語、数学、そして「 éveil(理科・歴史・地理)」の3分野にわたって行われ、各科目で50%以上の得点が必要で、合格すれば、中等教育の第1学年に進学できる。

今年は、6月23日、24日、 26日、27日の4日間の午前中がテストに充てられたらしい。
4日間、って小学生にとっては長いよねー。
それに25日はちょうどストだったし、テストがなくて良かったね。笑。

6月25日。再びスト😞そんな時に女子会?!
25日は、実はストだった。もう聞き飽きたよ~、って思う?書いている私も、そう思う。 一言書こうと思って用意していたんだけれど、結局過ぎてしまった。 Grève nationale : voici les perturbations ...

今は、WebとかでCEB対策、みたいな動画も上がっているみたいで、教育熱心なおかあさんたちは躍起になる。そうでなくても、学校でもCEBのために、先生も少し頑張るみたいだ。

ところで、そういえばうちの子供たちが小さい頃ってなかったよなー。て思ってちょっと調べてみたら、CEBは、2006年の法令(décret)によって創設され、2009年から義務化された、との事だ。

なるほどねー。
ちょうど下の娘ちゃんが2007年に小学校6年生にあたる。
そうそう、このCEB、確かにやらされた記憶があるんだけれど、当初はそんな大騒ぎではなく、ほぼ抜き打ちで、な~~んの準備もしてなかった笑。帰ってきてから「今日は午前中ずーっと変なテストをやったんよ」って言う報告を受けた程度だ。

まあベルギーも移民が多いからねー。どうしても移民の多い学校は学力レベルが下がる傾向にあるように思う。そういう所に警鐘を鳴らす意味での共通試験の導入となったのかもしれない。

前も書いたけれど、基本的にベルギーの学校は小学校から落第する子がいるし、そういう制度なので、ここで落ちたから、と言って日本人が考えるほどショックではないと思う。あー仕方ないなー、くらいの感覚だと思う。また、この試験に落ちる学力では、次に中学に行った時にまた落第する可能性が高い、という事だろう。

中学、高校の落第は小学校の落第より、より顕著だ。
娘ちゃんの行っていた中学(高校)では、かなり落ちた。たぶん1年生は2割くらい落ちていたと思う。

ベルギーの学校ー落第の話
学校にかかる費用を少し書いたが、学校の制度についてもちょっと書きたいと思う。 色々あるけれど、一番驚いたのは、小学校から落第する制度がある事だ。 学年に数人だけれど、落第する子がいて、クラスに時々一つ上の子が混じっていたりする。 ...

という事で、ベルギーの仏語圏の小学校6年生はみんなCEB準備で大忙しだったに違いない。

 

 

 

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