一般的にローカルの人達はお誕生日をとーーーーーっても大切にする。
ベルギー人(だけでなく、一般的に欧州の方たち)と結婚された日本人は、この「誰かの誕生日」に引っ張り出される回数の多さにうんざりされている人も少なくないと思う。
とても大切な行事の一つだ。
それは長年住んでいてよく知っている。
でも、ちょっとえっと思う事があったので聞いて~。
私が働いているのは日本の企業なので、日本に親会社がある。
実は近日、大きな会議を企画していて、その時に日本から役員さんたちをはじめお偉い方たちが山ほど来られることになっている。
こういう企画に巻き込まれると碌なことはないので、できるだけ避けてきたのだが、今回は日本の元部署が企画の主担当なので、受け口として担当になってしまった。仕方がない。
という事でその方たちが欧州訪問時の食事とか、会議の準備を進めている。
そこそこのお値段のレストランを30名近い人数で予約をいれた。
日本から来る役員さんたち、それに役員についてくる人達、現地で対応する人達、それとその人達を運ぶドライバーたちだ。なんでそんなにいるん?という疑問はとりあえずおいておいて。笑。いや実は私も不思議なんだけどね。
いつものことなんだけれど、日にちが近づいてくるに従い、行けなくなった人が出てくる。
予定表に修正を入れる。
逆に追加の人も出てくる。
これも修正を入れるけれどレストランの連絡の方はギリギリまでおいておこう。
だって、プラス一、マイナス一、またプラス一、とかで最終、何もしなくても良いかもしれないし・・・・
日本側から変更が来たり、現地側から来たり、情報が交錯する。
面倒くさい・・・・
それでもとりまとめの表を毎日更新してみんなで情報を共有していた。
そうこうしていると現地グループの一人、ローカルのGMさんから連絡があった。
彼は若くしてGMまで上り詰めたやり手の男性だ。
「実は、その日、僕の誕生日なんだ。
家族でお祝いを企画していて、夕食の会合には出席できそうにないんだ
僕の分をキャンセルしておいてくれるかな?。」
えっ、えーーー??
どんだけお誕生日が大切なん??
いや、親会社の日本から滅多に会えない役員さんたちが来る会合だよ。
出たい、っていう人がたくさんいるので、これだけの人数に膨れ上がったんだし。
それにあなたは何人かの役員さんの担当だよ!
サラリーマン、ってそういう会食の場で顔つなぎが大切なんじゃないの?
会議の時だとたくさん人もいるので、あんまりわからなくても食事になると顔も名前も覚えてもらえやすい。
「あーあの時の君か、いろいろと世話を掛けたね。君の所のスーパーバイザーにはちゃんと伝えて置いてあげよう」とか何とか言われて、昇進につながる、みたいな流れになるんじゃないのか?(勝手な想像・・・)
お誕生日を大切にするのはよくわかる。
でも、会社のかなり大切な行事と重なったら、やはり会社を優先させるのが一般的なサラリーマンではないか?
それにちょっとずらせて週末にお祝いすればいいやん。
子供じゃあるまいし・・・笑。
それが誕生日の方を優先させ、お偉いさんたちのアテンドを断るんだーって思うとちょっとびっくり。文化の違いというか、自由だなあ・・・
日本だと、ちょっと考えられないかも、って思った。
と、ちょっとびっくりしたので、みんなと共有したいと思いました♪