12月の終わりごろ、クリスマスの頃にボイラーの調子が悪くなった・・・
え~、しかしまた、なんでこの時期に調子が悪くなる?!
もし、私の心に顔があるのならきっと、苦虫を嚙み潰したような顔になっていたと思う。🐞
私の所のボイラーは、家全体を温めてくれるヒーターと、台所、お風呂につながるお湯の両方をコントロールしている、大きなボイラーだ。サーモスタットもついているので、ヒーティングの時間とか温度も調節できる。
不幸中の幸いで、ヒーターの方は問題はなかった。ほっ。
ただ、お湯の方に問題がある。これも、お湯は出るんだけれど、温度がそこまで高くならない。いっぱいまで回しても、熱々のお湯にならない。シャワーの先を絞って、水量を少なくすれば、まあ、シャワーは浴びることができるが、湯舟にお湯をためたら、全然熱くない。ぬるい。
ちょろちょろのシャワーで数日しのいだ。この寒い時期、お風呂大好きな私たちは、どうしても湯舟につかりたい。
欧州の人達と結婚している日本人でも、ほとんどシャワーでお風呂は週1回か2回、って話も良く聞くんだけれど、私の所はお風呂大好きな日本人家族だったので、ほぼ365日お風呂に浸かっていた。
子供たちがいた頃は子供たち二人で一度風呂を入れて、その後私たち二人がもう一度風呂を入れなおす、つまり一日2回風呂桶を満たしていた。ベルギー人は水を大切にしていて、お風呂を入れるとシャワーの5倍くらい水を使うとか言って、とてももったいながる。だからベルギー人には、きっとひっくり返るんじゃないかと思って、この事実は話さない様にしている(笑)。
日本だと追い炊きが出来るので一度のお風呂で家族4人入ることが出来るけれど、こちらは湯舟にお湯をためることしかできないし、冷めていくので二人入ってあったまって、体と頭を洗ったら流すしかない。これはちょっと無駄かもしれないが、この環境だとこれ以外の方法がない。
という事で一日2回、365日お風呂を使っていた私たちにとって、お風呂のない生活はキツい。
プロンビエと呼ばれる修理屋さんに電話したら、年末だからテクニシャンの人達が休みを取っていて年明けまで修理は無理だ、と言われる。まあ、そうだろうな。
もうベルギーに長く住んでて、仙人のような心になっている私たちにとって(笑)、想定内の答えだ。
わかった、いいよ。年明けで。年明け一番の月曜日で大丈夫かな?
「それでは年明けの月曜日、えーと、2日じゃないよ。9日ね」
はいはい、9日でいいよ。
ということで、12月23日から1月9日まではチョロチョロシャワーか・・・
キツいなあ。まあ頑張ろう。
で、9日にやっと修理の人が来てボイラーをチェック。
ワクワク!やっと来た修理屋さん。これで暖かいお風呂に♪
「うーん、新しい部品が必要だから、部品を調達して、水曜日にまた来るよ。朝一番9時に来るから」
えー、すっかり暖かいお風呂を想像していたのに?!
がっかり。また、2日後か。
会社の女子とランチの時にグチったら「笑。わかる。ベルギーあるある、だよね。なぜか、冬になるとボイラーが壊れて、一度目は必ず「部品が必要だから」って言われる!。夏には冷蔵庫が壊れる。洗濯機が壊れた時も、一度テクニシャンが来て「部品が必要」って言って帰ったよ。。最初から部品持ってくりゃあいいのに!でも、結局どこかのスイッチみたいなのをオンにしたら、治ったんだよ。でも、修理の時にジーっと観察してね、スイッチの場所を覚えたから、これからは主人が直せるので大丈夫。でもスイッチ入れるだけで200€も取られたわ!!」
逆にグチられる羽目に・・・。
水曜日、9時って言ってたけれど、結局11時過ぎに部品を持った修理の人が来て、装着しようとしたら、どうも部品が違ったらしい。
「部品が違うので、新しい部品を持って、今度金曜日に来るよ」
またちょっと、ムムム・・
時間に遅れて来た挙句、部品が違うって何??
心の苦虫が・・・
という事で、1月12日、まだ仙人の境地で(笑)、チョロチョロシャワーでしのいでいる。
今週の金曜日にボイラーが治って、みんなから「よかったね」って言われて、私たちは暖かいお風呂にゆっくり浸かれることを、心待ちにしている・・