生徒さんのご両親から「たしか、日本のメソッドだよね?ソロバンという特殊な器具を使って計算をするんだけれど、知ってる?」
こんなところで「そろばん」という単語を聞くとは思わなかった!!
(もちろん、仏語発音なのでソホボ~ンみたいな発音になるんだけれど笑)
もちろん、知ってますよ!!私たちの時代は、習字にソロバンは習っていない子はいないくらいの勢いだった。ご多聞に漏れず、習ってましたよ!
そのご両親が言うには、ブリュッセルに、暗算が早くできるようになる「ソロバン・メソッド」を取り入れている学習目的の教室があるらしい。娘さんをそこで習わせているらしい。
そろばん、って言うより、「暗算ができる」という事に重点が置かれているようだ。
ただ、その方法が「そろばん・メソッド」という訳だ。バイオリンのスズキ式、みたいなもの?
紹介文の一部を見て見ると、
Le soroban permet à l’apprenant de se construire une image mentale concrète de la numération. Ce qui lui donne une base solide pour aborder l’arithmétique,
そろばんは、学習者が数字の具体的なイメージを構築することを可能にします。これにより、算数に取り組むための強固な基盤を得ることができます。
ってそんないいものか?笑)
私の小さい頃は、近所のそろばん塾があって、近所の子供たちはほぼみんなそこへ行っていた。私も確か3級とか2級とかまで取った覚えがあるけれど、それ程達人でもなく、普通にそろばんを使える程度だ。20歳くらいの頃に電卓が普及し始め、世間は電卓へと移行していく。
それでも、昔取った杵柄?その当時は電卓に慣れてなかったし、電卓よりそろばんの方が早くて正確に計算が出来たので、会社に必ず”My そろばん”を持って行っていて、計算はそろばんでやっていた。
ベルギーに来た時もそろばんを持って来たと思うんだけれど、結局どっかやちゃったかなあ。
25歳くらいの頃には、そろばんより電卓の方が早く打てるようになってたし、PCも出てきて、エクセルシートなども登場し、そろばんを使う機会がなくなった。
そんな私の中では「時代物」のそろばんがこの地に来て、今になってよみがえってこようとは、思いもよらなかった!!!
こんな私たちの時代、そろばんを習って過ごした子供たちがみんな算数が得意だったとは考えにくい。まあ、悪い事ではないけれど、効果はどうだろう・・・
そういえば、ベルギー人の友人ですごい日本食ファンがいて、ともかく日本食は健康に良い、痩せれる、と信じていて、(彼女は丸々と太っていて)今まで朝食はケロッグで済ましていたのをご飯とみそ汁にしたら、頭痛が治り、少し痩せた、と事あるごとに吹聴していた。
朝ご飯にご飯とみそ汁の家庭は日本だそこそこ一般的で、それで痩せる、とは思わないけれど笑、まあ、そう信じているんだったらいいかって思う。それと似たような感覚だ。(たとえが長いなあ)
さて、このそろばん塾の先生たち、ネットの情報を見る限りではモハメッドさんとかイブラハムさんとか、結構エキゾチックな名前が連なっている。純日本人としては、本当にそろばんを習った人なのかい?とちょっと疑問に思っている。こんな事になるんだったら、そろばんの先生をやった方がもうかったかもしれない。こんな所にビジネスチャンス♬きっと本物の日本人って言う事で価値が上がるに違いない。むふふふ・・・