主人は10年くらい前に不整脈で、一度診断を受けた事がある。
診断をお願いするのは、こちらだとcardoilogue、日本語に直すと循環器内科。
ここで、すでに小さな違和感を覚える・・・
カルディオ、といえば、心臓。
つまり心臓の専門医が集まっているところがカルディオログ。
循環器内科と言うと、血流の方が中心になっている感じがする。
まあ、お医者さんはどちらも同じなんだろうけれど、日本は血流とか、血の気、って言う言葉があるくらい、「血の流れ」にフォーカスする傾向があって、欧州の人達はがっつり「心臓」に焦点があたり、心臓の病気を治す医者、と言う意味に近い気がする。
食べるものも違うし、体形も違うし、心臓病が多いのはわかる気がする。
全然関係ない所に逸れて行ってしまったが、主人が今回もちょっと心臓の調子が悪く、カルディオログの予約を取った。今まで行っていた所の先生がイマイチ不満があったので、今回は主人がめちゃウェッブで調べて(笑)、評判の良さそうでかつ予約が早めに取れそうな先生を選んだ笑。
その先生の予約がとれたのが、エディス・キャベル。ユックルの病院だ。
ユックルか、ちょっと遠いなー。
ブラッセルの道路事情というか、昔の名残だろうか、主要道路が、街の中心から放射線状に作られていて、中心から東南の方向に下がった所に住んでいる私たちが、西南の方へ移動しようとすると、一度中心に向かって北上してから西の方向へ行く。もちろん小さな道があるのだが、一方通行だったり、途中でグネグネしていたり、で結局時間がかかってしまう。
またユックルと言う地域に行くには途中に大きな森があり、その森を抜けて行かないといけない。
東西を横切っている道路、ジェネラル・ジャックと森の方にフランクリン・ルーズベルトと言う素敵な名前の?大きな道路があるのだか、みんなここに集中するので、この道路はめちゃ混む・・・
公共交通機関も似たような作りで、この東西を横切っている長いトラムがこの7番のトラム。これに乗れないと、めちゃ遠回りになる。
初めての先生なので、私も通訳でついていくわー、でも、私は会社から直接あの郊外バスでメゼールまででて、そこから7番のトラムでカベㇽまで行くわ、その方が時間的に効率的だし、そこで待ち合わせしよう、って言う事になった。
主人はオーデルゲムから車で直接ユックルへ向かう。
当日、メゼールから7番のトラムまでは順調に進む。ところがペティオンで突然トラムが停まりった。
「乗用車との接触事故があり、少し停滞しています。すぐ解決の見込みなので、このまま少しお待ちください。」って言うアナウンスが入った。
へえ、衝突?怖! でも、ちょっと早めにでてよかった!
と思って待っていたんだけれど、5分、10分経っても全然「解決」しそうにない・・・
トラムが停車したところは停留所のちょっと手前。本当は降りる所ではないので、もうちょっと前に進んでくれたら、降りれるのに・・・とちょっと人がざわざわしだした時。
「前の車両も詰まっており、このトラムは動く事ができません。ここでドアを開けるので、順番に足元に気を付けながら降りて下さい。」
とみんな停留所の手前でおろされた。
降りてから前の方を見てみると、確かにトラムの長い車体が3台くらい連なって止まっていた。
3台前に言っても、どれも動いていなくて、どうもこの先に進めそうな気がしない。
ぶつかったという乗用車は見えず、何で止まっているのか、車掌さん達がワタワタしてその周りの渋滞がすごかった。
えー、って思って主人に電話した。
「ゴメン、トラムが事故ったみたいで、ペティオンで足止めされた。どこにいるの?ピックアップしてくれる?」
すると「実はこっちも渋滞でにっちもさっちも動かない。多分ブロックされてるのはジェネラルジャック。同じ道路や。そっちにも行けないし、行ってる時間が多分ない」
多分このままだとどちらにしてもランデブーの時間には間に合わない。
あー。。。仕方ないので、電話して予約キャンセル。残念!
帰ってきてからルソワールを見てみると載っていた。
T-busが運行されていたみたいなんだけれど、私の時は事故った直後だったみたいで、まだ何も手配されてなかった。
新聞を読む限り、事故に合った人は救急搬送され、どこかの骨折があったらしいが、命には別状なかったようだ。まあ、良かった。
でも、私たちはもう一度予約取り直し。
せっかく良さそうな先生だったのに、残念。
でも、もう遠い病院はやめよう。