親切なのか?親切でないのか?よくわからないニッポン

日本

日本へ行くとどこへ行っても、概して応対がていねいだ。
コンビニの定員さんですら、ペコペコしている。
でも、どこかマニュアル対応?って感じを拭い去れない。時々対応に違和感を感じる。
たとえばポイントカード。

「ポイントカードをお持ちですか?」
「あ、持ってないです。」
「失礼いたしました!」
→ いや、失礼じゃないしー・・・ポイントカード持ってないだけやし、謝らなくても大丈夫よ。
これは、一店舗だけでなく、どこへ行っても同じフレーズを聞いた。
この係の人の口癖ではなさそうだ。

でも、丁寧なのか?というと、ちょっと疑問に思う事も多かった。
スーパーで買い物をしたら、最近はレジを通したあと、会計は別の場所に行く、って言う方式になっているらしい。(ごめんね。全然知らなかった。)
買い物が終わって、レジで合計の金額を打ち終わると、
「合計5,320円です。お会計は9番のレジへ行ってください。」(支払いをするもの、って思っているので)「カードで支払いできますか?」って聞いた。
その質問は無視され、「9番のレジです。」
そこでちょっと我に返る。何?9番のレジって??ちょっとキョトンとしていると、
「9番のレジです!!」
とかなりキツ目に言われる。だから何を言ってる?どこ?その9番のレジって?
目をちょっとレジの向こうへ向けると、支払い出来るレジが並んでいて番号が付いている。言われた番号のレジに行くと自分の買い物した金額の支払いが出来るようになっていた。なるほど。こういうシステムね。知らなかったわ。でも、もうちょっと説明してくれてもいいやん。たとえば、右手の方に支払い用のレジがあるので、そちらへ回ってお支払いを完了してください、とか。何でもひつこいくらい丁寧に説明してくれるのに、こっちが聞きたい時はずさんやなあ、ってちょっと思った。きっとそんなことを聞く人がいないから想定外の質問なんだろう。

一度喫茶店で、アイスコーヒーと抹茶ラテを注文した。
スタバ形式で注文と支払いが先で、後で、注文した飲み物をもらう、というシステムだ。
抹茶ラテはホットでー、って言うと
「520円です」
「カードで支払いできますか?」
無言でカードリーダーが差し出される。(はい、とか、大丈夫です、とかお返事くらいすればいいのに!!)とちょっと不快に思いつつも、カードを差し込み、支払いを済ませる。
言葉数の少ない定員さんも、一応マニュアルにあるのだろう。口を開く。

「お飲み物は隣のカウンターでお受け取りください。」

あれ?抹茶ラテしかできてないやん?「あ、あの、アイスコーヒーは?」

「えっ、・・あと480円です。」
ともう一度カードリーダーが目の前に差し出される。

ちょっとこの無言はイラっとした。注文忘れてたんでしょう?
娘ちゃんに確認する「アイスコーヒー、注文したよね?」「うん、してたよ笑。」

定員さん「あ、抹茶ラテの注文分だけしか頂いていないので、もう一度カードを入れてください。」

注文忘れてたんだし、定員さんなら、たとえば「失礼しました。アイスコーヒーの分の注文が抜けていましたので、追加で480円頂きます」とか、何か会話が必要じゃない?と思いつつ、カードを差し込み、支払いを済ませる。

すると、ほぼ無口の定員さん、再び口を開いた。

「お飲み物は隣のカウンターでお受け取りください。」

笑っちゃった。アイスコーヒー忘れていて失礼しました、一言は言えないのに、こちらは言うんだ。いや、わかってるよ、隣で飲み物を取るのは。ラテの時言ってたからね。別に言ってもらわなくても隣のカウンターにいるよ。

マニュアル外の出来事には、対応できないのか?丁寧な時はびっくりするくらい丁寧なのに、このぶっきらぼうさには、ちょっとびっくりした。普通に会話が出来れば良いのに。質問に答えるのが苦手なのか?・・・

あとは、大丸の中の喫茶店でお茶を飲んだ時も、会話にならなくて可笑しかった。
これは大丸に無料Wi-Fiがあるのを知っていて、娘ちゃんと別行動だったので、無料Wi-Fiが目当てで大丸に行った。日本ってコーヒーはめちゃくちゃ多いけれど、意外と美味しい紅茶に当たらなかった。欧州の方が紅茶は充実している気がする。で、ちょっとステキな喫茶店で、紅茶を注文。
「アールグレィ、置いてますか?」「はい、あります。アールグレィですね。少々お待ちください」

「Free WiFiのコード、わかりますか?」
「はい。こちらです」と紙に書かれたコードとパスワードを見せてくれた。
「ありがとうー!」
それを見ながらつなごうとするんだけれど、なぜか選択肢に出てこない。電波が弱そうだ・・・

うーん、と悩んでいると、可愛いお姉さんがトレィにポットに入ったお茶とカップ、紅茶の葉っぱ受けの容器に砂時計も一緒に持ってきてくれた。おおーすごいなー。さすが日本。
せっかくなので、お姉さんにきいてみよう。

「すみません、Wi-Fiの接続がよくないみたいなんですが、これであってますよね?」と携帯を見せる。
お姉さん、私の質問はとりあえず無視して、砂時計をひっくり返し、説明を始める。

「砂時計は3分に設定されています。ちょうど砂が落ちた時点が飲み頃です。」

はいはい。砂時計をひっくり返した時点で、何をしたいのかは、わかりますよ。でも、今の心配事はWi-Fiなんだけれど・・・質問をもう少し具体的にしてみよう。

「普通、ここにDAIMARUっていうのが選択肢にでてくるでしょう?でも、ほら、出てきてないでしょう?。ここが設定なんですけれど、何か接続の方法、間違ってます?」

彼女、ちらっと携帯に目を移したけれど

「3分が目安ですが、お好きな濃さの所で調整していただいても大丈夫です。」

会話になってないやん!(笑)もう笑うしかない。
仕方ないので、携帯を片手に彼女へ向けたまま、「あの、設定、ここなんですけれど・・・」

お姉さん、私の質問はなかったかの如く流暢に説明を続ける。
「お好きな濃さになったら、こちらから葉っぱを出して、この容器へ移動してください。」
「それでは、ゆっくりお楽しみください。」

とりあえず、セリフが全部完了?したみたいなので、やっと携帯を見てくれて、

「そうですね。ここですよね。おかしいですね・・・」と対応してくれた。

多分、彼女もよくわからないんやな。まあ、ありがとう。と、お茶を頂きながら、携帯をいじっていると、ポッと現れた。
やっぱり電波が弱かったんやー。うまくつながって良かった!

一応、可愛いウエィトレスのお姉さんに声をかけた。「あ、つながりました。多分電波が弱かっただけだと思います。フリーWi-Fiの紙、はい。ありがとうございます。」
可愛いウエィトレスのお姉さんも向こうの方でニッコリ、ステキな笑顔を返してくれた。

なんだか、親切なのか親切でないのか、よくわからないニッポン・・・

 

 

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