秋ですね!
最近は散歩したら、きれいに色づいてきた葉っぱ、木々、落ちたどんぐりや栗をたくさん見かける。
子供たちが小さい頃はよく栗拾いもした。でも、落ちている栗って、サイズが小さくて処理する時間がかかる割には食べる所が少ない。コスパ悪すぎ(笑)
個人的には栗大好きなんだけれど、子供たちがそれほどではない。主人もそれほどではない。
結局喜んで食べるのは自分だけ。だったら出来合いのを買ってくる方が楽。ってなっちゃうよね。
で、散歩していたら学校の看板に「immersion」の文字が見えた。
そうそう!娘ちゃん達が小さい頃、人気あったよ!immersion。懐かしい!
日本語に訳したら何て言う?一言では言いにくいなあ。
まあ、とりあえずググってみるか。
「浸漬」って何??笑。難しい日本語やん!意味がわからん。
きっとimmersionのクラスに入れているお母さんたちも「浸漬??」ってびっくりしてると思うよ。笑。
たとえば、仏語圏の場合は、特定の科目の授業がオランダ語か英語で行われる。このプログラムを通常イメルジオン、って言っていた。よくあるのは、数学とか、経済がオランダ語の授業になる、みたいな感じ。
目的は授業を通して、自然にバイリンガルの子供に育てよう、と言う事だ。
授業で語学を学ぶだけだと、実際に使う時に戸惑ってしまったり、良い表現が見つからなかったり、座学だとどうしても実践性に欠ける。日本人だとその感覚はよく理解できると思う。
日本人って真面目だしキチンと勉強をするので、テキストに書かれている単語、状況、文法はかなり高いレベルで理解するのだけれど、実際の場面になると、文法はめちゃくちゃな欧州人が断然実力を発揮する笑。言語形態がラテンに近いとそれほど苦なく理解できるのかもしれないが、実践に強い。
それと同じ理屈で、実際の場面で使いながら言語もその教科も一緒に勉強してしまおう、と言う試みだ。それも子供のうちに実践の使い方を学べば、言語学習の際にも応用ができるし、大きくなった時ブラッシュアップしたいと思っても楽に入っていける。
多国言語のベルギーでは、両親とも違う国、と言うケースも多く、家での言語、学校の言語、両親の言語、と3か国語くらいを操る子供も珍しくない。そんな中、immersionはそれ程敷居が高くない。ただし、学校でバイリンガルの先生の数が限られるので、アッという間に予定人数に達してしまう。
ブラッセル市内の学校はかなりの学校で実施されていて、予定人数にすぐ達してしまう程人気だった。
でも日本人的には、どうだろう。
全然わからないオランダ語で歴史の授業をされても、内容の理解まで行く手前でわからなくなりそう(笑)普通に仏語の授業でも、理解するのにそこそこ集中力がいるし、メモを取ったり、調べたりする時間が必要だ。本来なら理解できるにもかかわらず、語学のせいで学校の成績がイマイチだったらいややん・・って思わないのかな?
語学の授業でネイティブの先生が来てくれたらそれで十分、って思う。
日本でもし実施しようとすると、特定の学校で特定の人向けの塾的な位置づけなら可能だと思うけれど、公立の学校での実施は、色んな壁が高くてうまくいかない気がする。
まあ、それ以前に希望する人がどれだけいるか、って事もあるかも。
ベルギーのすごい所は、このImmersionのクラス、普通の公立の小学校、中学校、高校で実施されていること。普通の公立の小学校、ってかなりの数がある。もちろん100%とは言わないけれど、かなりポピュラーになってきている気がする。
選択肢の一つなので、もちろん、イヤなら普通のクラスで授業を受けることが出来る。
こんな制度が普通に成り立っていて、それだけの数のバイリンガルの先生たちがいて、それを望むお母さんたちが多数いる、っていうのもすごいと思う。