ブラックチェリー (Cerise Noir)

ベルギーについて

サクランボの季節だ。

スーパーでも市場でもブラックチェリーが箱にもりもりになって売っている。
このブラックチェリーが美味しい!!大好きだ。
味が濃いし、甘いし、皮もあまり固くない。
量り売りが多いので、箱からつかんで紙袋へ入れて、計量器で計って値段を貼る。
ちょっとつぶれたり、虫が入っていたり、ちょっと腐っているのが混じっていたりする。

ちょっと余談だけれど、こちらの野菜や果物は腐っていたり、虫食いだったりするのは、普通だ。腐ってる野菜や果物を買ってしまったら、買った方が悪い。だって自分で選べるのに、それを選んだんだから。
わからず買って、家に帰ってあら、半分腐ってる、悔しい!って言う事もよくあった。でもえらいもので、だんだん審美眼が養われていき(?)、自然に失敗も減ってくる。
バナナなんて、もう無理やろ、って思うくらい真っ黒のがおいていたりする。
まあ、それはそれで需要があるんだろう。

さて、チェリーだけれど、量り売りなので、がっつりつかんで袋にいれる。
大体3つかみくらいで500-600gくらいになるかな?
一粒か二粒くらいは、味見としてパクっといただいてしまう:-) 美味い♡

このかしこまらない感じがいい。

日本に居た時、サクランボはちょっと上等なフルーツだったように思う。
かわいい透明のプラスティックの入れ物に10粒くらい入っていて、つやっつやな表面、粒もそろって、薄いピンクと黄色で上品な感じだ。
これは一粒パクっというわけにはいかない。目立つ・・

生の手で鷲掴みにされるブラックチェリーとは違う(笑)

値段的には、そこそこ良いお値段だと思うのだが、日本に比べると格段に安い。
だいたい1Kg9ユーロくらい?日本はグラム売りなので、グラム換算すると、100g90円くらいかな?
1㎏。2ユーロのリンゴや洋ナシ、3-4ユーロの桃に比べるとちょっと高い感じがするけれど、日本の相場と比べると安い。

実は、私がベルギーへ初めて到着したのが6月。まさにブラックチェリーの季節。

その頃、ホテルの近くにある、ちょっとエキセントリックな(?)店員さんのいる八百屋さんにこのブラックチェリーが売っていた。美味しそうだったので、身振り手振りで買った。
当時は新聞紙をクルクルっと丸め、三角帽子の逆みたいな形にして、そこへチェリーを入れてくれ、これくらい?って聞くので、良さそうな所でOKって言って買っていた。

その時、まあ、こんなに美味しいものがあるのか、と思うほど、びっくりして、その感激が今でもまだよみがえる。毎日、三角帽子いっぱいのチェリーを食べ続けていた。

ちょうど、日本から離れた当初で、パンも飽きてきてたし、当時は料理もそれほど美味しいものが少なく、出来合いのものは皆無だ。サンドイッチか、カフェで大盛のスパゲティか、ガチガチのステーキか。

その疲れた胃袋を癒してくれたのがこのチェリー♪。
今でもチェリーを食べるとその頃の事をちょっと思い出す。

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