やけど Hopital Militaire Reine Astrid

健康

一昨年だったか、火傷を負った。
バカな話なのだが、スパゲティを湯がいていてお湯を捨てようとした時、多分何か障害物があったか、何か同時にやろうとしたかよく覚えていないのだが、なぜか自分の手の方へお湯をこぼしてしまった。
持っている手が即離せなかったので、手の甲一面にお湯をかぶった。

すぐ水で冷やしたし、処置は完璧、と思ったんだけれど、段々熱くなってきて腫れてきて、翌日は手の甲一面水ぶくれになった。

丸一日包帯をして仕事をしたけれど、夕方には包帯の下が水ぶくれがデカくなってパンパンになった。

これはあかん!病院に行こう、と決断。(遅いわ!)

まず、行きつけの皮膚科へ電話したけれど予約が2か月先。話にならん。
救急行こうか、って思っていたら、娘ちゃんがミリタリー病院がいいよ、ってアドバイスしてくれた。

そう、Hopital Militaire Reine Astrid -アストリッド王妃軍事病院-という軍隊専門の病院がある。
ここに火傷の専門外来 -Le Centre des grands brûlés – の階がある。

通常は軍事関係の人しか受け付けない病院なのだが、火傷の患者さんは見てもらえる。
ふ~ん、こんなところに。
ちょっとブラッセルのはずれなのだが、それ程遠いわけではない。

夜だったけれど、早速電話をして予約を入れた。通常、予約というとブラッセルでは大体1週間後くらいが目途だ。ところが、このミリタリー病院は翌日一番に予約を入れてくれた。なんというサービス!。というか、空いているのか、空けているのか。

病院に着くと、本当に軍服に身を包んだ人たちがうろうろしている。
受付の辺りに制服姿のかっこいいお姉さんもいて、本当に軍隊っぽい・・

外来の患者さんは少なく、予定の時間通りに診てもらえた。

「破傷風の予防接種終わってる?」
「やったけれど、もう10年以上前です」
「そう、じゃあ、やっとこうね」ブチッ💉

早っ。躊躇する暇もなく、片手はもう次の処置を始めていたのに、肩に針が刺さった。
処置も早い。サクサクと消毒をして、躊躇なく皮を取り、(痛い😢)黄色い薬をべったり塗り、包帯をグルグル。1週間に2回、包帯の交換と薬を塗りなおしてもらう処置をやって、その後1週間に一度になり、5-6回くらいの通院で、皮膚の皮が再生した。すごい、人間の再生能力。

再生した、と言ってもまだ赤ちゃんの皮みたいに薄っぺらい皮なので、リストバンドに穴が開いたようなのをくれて、親指だけを出してミトンの様にしてつける。
これで保護をして皮膚がもとに戻るまでケアする。
ともかく、ここまで手際がいい。予約が早い。待ち時間がほぼ0。研修生がいない(笑)。
良い病院だ。

この後はCicaplastって言うクリームをつけるんだ。娘ちゃんが火傷した時に買った事があるので知ってた。

看護師さんが、

「あとはしっかりクリームをつけてね。Niveaある?」
「はっ??青い缶のやつですか?」
「そうそう、それ。一番油分の多い分。それを毎日つけてね」
「あ、cicaplastも少しあるんですが」
「cicaplastでもいいけれど、無くなったらニベアでいいから。効果は同じよ。」

えっ、ニベアでいいんだ。

ちょっとびっくりしたけれど、火傷専門の病院の人が言ってるのだから間違いないんだろう。

その後、処置がよかったのかニベアがよかったのか、火傷の跡形もなく皮膚はすっかり元通りになり、本当にミリタリー病院に行って良かった!って思っている。めちゃお勧めです。
同時に、今はニベア信者だ(笑)

 

 

 

 

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