最近YouTube とかT-verとかで無料で配布される日本の映画、ドラマがかなりたくさんある。古いけれど観ていないのもたくさんあって、楽しい。
で、この週末まったりドラマ三昧。笑。
今回、がっつりみてしまったドラマの一つがこの「カラスの親指」2012年のドラマ。
阿部寛と村上ジョージが詐欺として生業を立てるさえない中年を演じる。
その二人の所へひょんなことからスリの常習のまひろを助ける。
住むところがない、と言うまひろにうちへおいで、と誘うと、なぜかお姉ちゃんのやひろとその彼氏が一緒に転がり込んでくる。このまひろが能年玲奈、お姉ちゃんのやひろが石原さとみという美人姉妹だ。
このドラマ上だと石原さとみが、いつもの石原さとみっぽくない。笑。新鮮な石原さとみが発見できる。
偶然にも阿部寛演じるテツとまひろは過去の事件で関わっていることがわかる。
ほっこりした5人の生活の中、みんなの損得が合致して、共通の敵であるヤクザの一味の大金を分捕ってやろう、という大きな計画をたてる。5人がそれぞれ役割を果たし、準備も万全。敵を罠にはめる。
ここまでは、ドキドキ、ハラハラ。
トム・クルーズ?とまではいかないけれど、それぞれの想いが交錯し、楽しく見れる。
また騙すところも工夫されていて、楽しい。
ドラマの中では「プロ」のことを「カラス」と呼ぶ、と言っていた。
玄人、だから黒いカラス、となるらしい。
テツがまひろにあった時、彼女はスリの常習だったので、まひろに向って「おまえ、カラスか?」つまり、お前はスリのプロやろー、と言う場面がある。
それに、テツに言わせると、村上ジョージはカラス中のカラス、大ガラス、ということだ。
もう一つ面白い話がある。
小さい頃、指遊び、みたいなのを経験した人も多いだろう。その時の役割として、親指はお父さん、人差し指がお母さん、中指がお兄さん、薬指がお姉さん、小指が赤ちゃん。
そんな役割が多いと思う。
で、お父さん指とそれぞれの指をくっ付けてみてほしい。
どの指も問題なくくっ付く。
ではお母さん指とやってみよう。
するとお母さん指とお兄さん指、お姉さん指はまあいける。でもお母さん指と赤ちゃん指は・・・
これがくっつかない。
では、お母さん指にお父さん指を合わせてやってみると。
これはどの指も簡単にくっつく。
で、村上ジョージが「だからお母さんとお父さんが必要なんやー」
これはドラマの中の一シーンなんだけれど、ちょっとジン、と来るし、結構好き。
ところどころ、そういうのが忍ばせてあって、面白く、あっという間に見れてしまう。
ところがこれがこれで終わらないところが、このドラマのだいご味。
最後に全てうまくいって、それぞれの人生を歩む、という所でびっくりするどんでん返しが・・・
最後に全てめでたしめでだし、もう終わりだし、消そうかな、と思っていた時に場面が展開。「ん??」笑。
ええー?!
いやあ、これは予想外。
最後のどんでん返しで、自分なりにだからカラスの親指?なるほどねー。って納得がいった。
いろいろ見方はあるので、それが正解かどうかはわからないけれど・・・
面白かったです!