この前ユーチューブを聞いていた時に、最近の学校教育の話が出ていた。
その中で、最近は給食の時に先生から
「嫌いなものがあれば、先に取り分けておいてねー」
って言われて、子供たちがみんな嫌いなものを最初にお皿にだす、って話があって、びっくりした!!
えー、嫌いなものを食べなくていいんだー!!
私たちの時代は・・なんて言い出したらもう歳なのかもしれないけれど(笑)、いやあ言いたくなる!そう私たちの頃は、給食は完食しないと怒られていた。きっと皆さんそうだったと思う!
嫌いだなーって思っても、頑張って食べていたら、何となく食べれるようになったりする。
私も小さい頃は、給食で嫌いなものが多すぎて(笑)、全然食べられなかった。
だから、嫌いなものを残してもいいってうらやましい!って思ったり笑)
でもいつの間にか、慣れるというか、食べれるようになってきて、6年生の頃にはだいたい何でも食べれるようになっていたと思う。ちょっとやり切った感、というか、克服した喜び、みたいなのを感じることができる。規模は小さいけれど…笑。
いや、私は本当に給食が苦手で、小学校の低学年の頃は食べ終わるまで帰らせてもらえなかったので、一番最後まで食べていた。
小学校の1,2年の頃は、4時間目で終わり、給食を食べたらもう帰れる、という時間割の日が多く、みんな給食が終わり、時間が来たら挨拶をして帰っていく。私は食べ終わらないのでいつまでも帰れず、高学年の人が教室のお掃除にきてもまだぐずぐずしていた。
すごいのは、私が食べ終わるまで、先生も机に座って、何かお仕事をしながら待っていてくれたことだ。でも、私は、というと、いつまでもぐずぐずしていて、器の底の方に嫌いなものを固めてスプーンを上にかぶせて(笑)、先生に
「先生、これでいいですか?」
って聞きにいくと先生がスプーンをひょっとのけて、
「もうちょっと頑張りましょうね☻」
ああー、小学校1年生のちいさな知恵もことごとく崩される・・・笑。
そんな給食で苦労した私でも、あの時経験したことは悪くはないと思っている。
私は給食で苦労したけれど、みんな小学校時代の失敗談、みたいなのは一つ二つ持っていると思う。
それで、何か言われるとか、いじめられるっていう事はなかった。
普通に学校に行って、勉強して、給食はぐずぐずして(笑)、家まで歩いて帰って、近所の子供たちと遊んで、お母さんと市場に行って、っていう言う単純な生活を繰り返していた。
そんな普通の生活の中で、駄菓子屋さんが好きで、寄り道をして怒られたり、遊んでいてケガをしたり、子供たちが集まるので、大きい子がルールを決めたり、毎日が新鮮だった気がする。
小学校の頃は初めて社会性を身に着ける大切な時期だ。
我慢して何かをやり切る、という体験は大きくなってから役にたつ。
きっと、大人になってから役に立ったかも、って思っている人は少なからずいると思う。
日本人が我慢強い、って言われるのも、こういう学校教育から来ていると思う。
給食だけではなく、最近は学校でも強要することをできる限り避けるらしい。
もちろん一昔前のような軍隊的な強要の仕方はよくないと思うけれど、適当なストレスと我慢は小さい頃に少しずつ経験する、というやり方は悪くなかったと思う。
今は逆幅に触れすぎているような気がする。
嫌いなものは食べなくてもいいし、勝負事をすると負けた人がかわいそうなので、順位はつけない、劇をしてもみんな王子様、お姫様、平等で仲良しの世界。いやなら学校ですら来なくもいい。それに対して怒られることはない。同じであること、が重要、って言う概念が育つ。
でも実際の社会に出ると、その概念は通じない。
ランク付けはどこでもあるし、企業は利益を求め、効率を追求する。
そこで初めてストレスを経験し、我慢を強いられる子供たち、って考えると、逆にちょっとかわいそうな気もする・・
どうなっていくんだろう、日本。