この前、月刊ベルギー青い鳥を読んでいたら、モダ―ヴ城が紹介されていた。
わあ、懐かしい~!!
そう、ベルギーの南方の位置するステキなお城だ。
中の家具や調度品も素晴らしいし、保存状態も良いし、外形もいいしインテリアもステキだ。
今は文化遺産になっているらしい。
ベルギーのワロン地方にはたくさんのお城があるけれど、モダ―ヴ城はその中でも上位ランクに位置する美しい見どころのたくさんあるお城だ。
実はすごーい昔だけれど、このお城で日本人のカップルの結婚式が行われていた事があった。
その時、専属に通訳さんがいたのだけれど、彼がたまたま日程が合わなくて、代役を頼まれて結婚式の通訳に行ったことがある。
これが本当に一日仕事で、中々大変だった。
結婚されるお二人の宿泊しているホテルへいって、花嫁さんをピックアップして、それから契約の美容室へ連れていって、そこでヘアーセットとお化粧をしてもらう。
そこでちょっと通訳のお仕事。現地のヘアーセットのお姉さんの言いなりにならないよう(笑)しっかり希望を伝えたり、逆に現地の方の要望を伝えたりする。
お化粧までおわったら、次はご主人と一緒に貸衣装屋さんへ行って、ドレスとタキシードを選ぶ。
また、ホテルへ送り届け、少し休憩。
それからリムジンの人と一緒にお城まで一緒に行く。少し郊外までドライブをして森を抜けお城が見えると確かにロマンチックな気分になる。
お城で案内の方が出迎えてくれ、それからお城の中を案内し、歴史的な背景を説明をしてくれる。
ここで通訳さんのお仕事だ。それを日本語にして伝えるのだけれど、前もってテキストをもらっているので、それ程頑張って聞き耳をたてて聞かなくても、前日に復習していればだいたい大丈夫だ。
ベルギーなのでテキスト通りの説明は絶対しないけれど笑、筋書がわかっているとやりやすい。
その時に一緒にお城の中をみたけれど、本当にステキなお城だった。
お城の説明とお部屋を見て回った後、上のチャペルへ行って結婚の儀式を行う。
ここでは牧師さんの誓いの言葉を訳していくことになる。
牧師さんの誓いの言葉はテキストそのままだし、花嫁さん、花婿さんにもどういう風に答えるかもレクチャーしているので、台本通りって感じだ。それでも、代役でテキストはもらっているとはいえ、初めての事だったし、私もまだ若かったので(笑)緊張半端なかった。
それから結婚式に来られている方たちで、お城の中の食堂で会食ができる。
ここまでで通訳さんのお仕事は終わりだ。
結婚式に招待された方々は、お城の中の本物の長いテーブルへ着席し、ステキなお皿とピカピカのナイフとフォークが出され、お城の中の台所で調理された高級料理がサーブされる。
これは、なかなか豪華なツアーだと思う。
通訳さん(私)は、みんなと同じテーブルにはつけないけれど、レストランの人と一緒にいわゆる「まかない」を食べさせてもらった。これが、まあ超美味しかった!!
子牛肉のステーキだったけれど柔らかくて、本物のお肉の味がじわっとして数十年経った今でも思い出せるくらい美味しかった。
もう、日本人の結婚式はやっていないらしいけれど、これも古き良き時代?バブルの最後の泡だったのか?豪華な結婚式。ステキな思い出になっただろう。偶然とはいえ、通訳をやらせてもらって私にとってもいい思い出になった。
たしか、水道局がこのお城のオーナーだったような記憶がある。面白いな、って思って覚えている。どちらにしても、モダ―ヴ城はその中でも上位ランクに位置する美しい見どころのたくさんあるお城。
お勧めです♪