この前、おうちの近所の八百屋さんでそこのおばさんと立ち話をする機会があって、つい話こんでしまった。あのChez Galipって言うお店だ。

とても美味しいお野菜と果物を置いているので、必ず野菜類、果物類はここで買うようにしている。数€の違いであれば新鮮でおいしいものを食べる贅沢くらい全然アリじゃない?。
いつものようにお買い物に行くとあれやこれや話した後で、
「それで、あなたたち、オリジナルは?どこの国から来たの?」
って聞かれたので「日本。日本人です :-)」
「あらー、私はトルコ人なんだけれど、ベルギーに来ても52年になるのよ」
「だったら、もうベルギー人みたいなもの?笑」
「いえいえ、トルコで生まれて育ったので、まだ心はずっとトルコ人よ」
そんなトルコ愛にあふれた彼女、優しく微笑んで、日本人と昔仕事をしていたことがある、って言う話をしてくれた。彼女はベルギーにきてから1980年代の頃、輸出輸入業みたいなことをやっていて、その頃日本人の人と知り合い、日本の食器をベルギーで販売する、って言うビジネスをやっていた。
当初はビジネスも好調で利益もそこそこ上がっていた。
ところが、日本でビジネスが落ちた頃、って言っていたので多分リーマンショックのあたりだろう。そこ頃日本のものが高騰し、同時に安い中国の製品が入ってきて、どこの業者さんも安い中華の商品に変換されていった。
また為替の変動が激しい時期だったので、彼女が購入を決めた時期の価格と、購入品が届いた時期に為替の変動により、支払い価格が最初に握った価格よりずいぶん高くなってしまった。
そうしたらその日本人の方が「支払いは、もうちょっと先でいいよ。あんたところもたいへんだろ?為替が落ち着いて、購入した頃の為替になったら、その時に支払ってくれたらいいから。」
って言うことで支払いを2年くらい待ってくれた、ってにこやかに話してくれた。
えー??そんなことってある?
普通無理やん?その時の為替で取引は損にも得にも両方に転がる可能性があるので仕方ない、って割り切っている人が多いと思う。
それに逆に売った方が得するんだし、普通”やった!”みたいな感覚では??
それを相手のことを思いやって、待ってあげるって言う提案をする、その感覚ってすごくない?
いやあ、そういう人情話。弱いです~~。
涙が出てきそう・・・。
それに先代の日本人たちが残してくれた暖かい心温まるお話しを聞く度、日本人であることに誇りと喜びを感じる。私がやったんじゃないけれどどことなく自慢したいし、嬉しい♡
彼女も、
「昔はこういった信頼と口約束でビジネスができたんだけどね。
今はもう、やれ契約書だ、サインだ、前金だ、その枠にはまらないとどうしてもダメ。
世の中が人が信用できなくなったし、融通が利かなくなった。」
ちょっとさみしそうだけれど、芯の強そうな彼女はそれでも世の中に合わせて、上手に生きて行っているように思う。
でも、彼女が日本人に対して尊敬と愛情のある目で見てくれているのは、そういったエピソードがあったからだと思う。
昔の日本人は本当に雄大で頼もしかったと感じるこの頃です♪
