昨日の日曜日はノーカーデー(Sans voiture) だ。
ブラッセル市内は車禁止になる。
車が入って来れないので、いつも車が走っている道路が、歩行者天国の状態になる。
これがブラッセル市内全域で実施されるのがすごい。
ブラッセル市内では、様々な催し物が企画され、道が自転車やキックボードで埋め尽くされる感じになる。バーベキューや屋台も出るので、楽しみだ。
ブラッセルで開催されて6,7年目くらいかな?
本当に、たったこれだけのアナウンスで、市民の人たちはよく守っていると思う。
だって、何の罰則もなく、ただメディアが「ノーカーデーだよ」って言っているだけなのに、本当に車が走っていない。これはすごいと思う。
逆にちょっと想像しても「この日は車に乗ったらダメの日だよ。」って言われても、まあいいやん、とかちょっとだけやし、って考える人がいても不思議ではなく、市内で30%くらい車が走っていても「あ~やっぱりな・・・」って思えると思う。
ましてや、他人はともかく自分は自分、って言う主張を大切にする欧州では、右に習え的に一斉に何かをやり遂げるのは難しい所だ。
もちろん、許可されている車、知らなかった人とかもいて0ではないけれど、これだけの規模の街で、これほど車に乗っている人がいない、って言うのはなかなかの業績だ。
このSans voitureの日だが、昨年はコロナの影響で催し物も縮小され、外出が制限されていたし、密を避ける、と言う意味で屋台も出ない、遊具もでない、寂しいノーカーデーだった。
今年は、元通りになって楽しい一日になりそう♡。
家の近所も道路を締め切って子供用の遊具が出て、ちょっとしたアニメーションがあり、バーベキューが開催される、っていうお知らせが入っていた。各コミューン、団体、個人が楽しい企画を考えて準備している。
楽しい想像に思いをめぐらしていたら、看護師をしている娘が「はあ、また事故が多いやろうなあ」ってため息をついてた。
えっ?車が走らないやん。少なくなるんちゃうの?
「ママ、sans voitureの日に自転車、トロチネットの事故がどれほどあるか、知ってる?」
なるほど。自動車事故だけが事故じゃない。
自動車道に自転車、トロチネットが溢れる。その合間にテコテコ歩いている歩行者もたくさんいる。いつもは自動車に占領されている道が自分たち優先道路に変わる。
子供も多い。催し物が行われているので、注意も散漫になりがち。
確かに。大きな交通事故はないかもしれないが、自転車トロチネットの接触事故が増えそう。
私は楽しい一日、って楽しみにしていたけれど、職業柄、考えてることが違うんやなあ・・・