ベルギーの教育費用

ベルギーについて

せっかくなのでベルギーの教育費用について語りたいと思う。

ベルギーの教育制度は、悪くない、と思う。ともかく、安い(笑)。

学校の年数とグレードは日本のそれに似ていて、小学校が6年、中高が一緒になったセカンダリースクールが6年。幼稚園は2歳半から受け付けてくれて、3年だ。

2歳半から幼稚園へ行くことができ、6歳から高校3年までが義務教育になるので、教育費が無料だ。個人負担は、教科書とか、文房具類、カバン、上履きなどだ。

前に少し書いたけれど、オランダ語地域の子供たちは、この教科書、文房具なども無料で提供される。私の住んでいたフランス語圏では、個人負担だった。
自分で使う文房具類が個人負担としても、まあ、当たり前だ。文句のつけようがない。

教科書も、古い教科書を借りることもできる。これを選べば、デポジットは取られるが、教科書を返却した時点で返金してくれるので、無料になる。

また、両親とも働いている家族が多いので、日本では学童保育って言うのかな?学校の授業時間外に預かってくれるシステムがある。
預かってくれる、と言っても同じ学校内で、先生ではなく学童保育の方が来て、朝は7時から8時半までと夕方は4時から6時半くらいまで、子供たちの面倒を見てくれる。
最大7時から18時半まで預けたとしても、一日1ユーロくらいだった。(多分今はもう少し値上がりしていると思うけれど)一日百円くらいの感覚だ。

お昼ご飯は、自分でお弁当を持っていってもいいし、給食を取ってもいいし、昼休みに家に帰って食べてもいい(笑)自由だ。
この自由さは、日本人からするとちょっと驚かされる。えっどっちでもいいの?

給食を取りたい人は事前に予約が必要で、前払いだ。まあ、これも当然だと思う。
給食も一食2ユーロとか、それくらいだったと思う。
フランス語圏のお昼は、しっかり食べるというコンセプトなので、前菜、メイン、デザートまでついて200円。なかなか悪くない。

お昼はしっかり、ゆっくり食べる(笑)、ので、昼休みが2時間近くある。
だから家に帰って食べて、また戻ってくる余裕がある。
でも、まあ、さすがにおうちに帰っている子は、少なかったけど。

日本と違う所としては、日本みたいにクラブ活動がない。
何か習い事をしようと思うと、個人的に申し込みをして個人負担で習わせないといけない。
どこの子供も、運動系、たとえば水泳とダンス、とか、音楽系、アート系、と色々通わされていた。この負担は少し大きいが、日本のピアノ教室、とかと比べるとかなり安い。

あと、少し違うな、と思うのは、おやつを持参すること。
10時と3時のおやつをタッパに入れて持っていかないといけない。
だからなのか、ベルギー人の同僚は、今でも何やらデスクでむしゃむしゃ食べている(笑)きっと子供の時からの習慣なんだな、と温かい眼で見守ってあげている:-)

高校3年が終わり、義務教育が終了した後は、ついに教育費用は有料となる。
しかし、恐れなくても大丈夫。専門学校、大学も高くない。

専門学校、大学、どちらのケースも年間800ユーロ前後だった。約8万円。
教育学部でも、経済学部でも、法学部でも、医学部でも、同じ800ユーロ。
日本の医学部の費用に比べるとびっくりするほど安い。

インターとか、私学になると、別価格になり、こっちはそこそこ高いって聞いているが、価格帯はよく知らない。

だからと言って誰でも弁護士や医者になれるかというとそうではなく、費用は安いけれど、卒業は難しい。一定のレベルに到達しないと落第になり、同学年で2度以上の落第は認めてもらえない。結局、違う学校を探すか、別の道へ進むしかない。

これも悪くないと思う。経済的事情にかかわらず、誰でも行けるけれど、本当に勉強しないと卒業できない。なので、裏口入学は技術的にあり得ない。

と、幼稚園から大学までの価格体系を書いたけれど、子供が出来て、結局、一番費用が掛かるのは2歳半前の保育所だと思う(笑)

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